「アーセナルのヒーローだ」 冨安健洋の評価が“再上昇”、万能プレーを英メディア絶賛
左SB起用のリーズ戦で安定感抜群のパフォーマンスを披露
アーセナルの日本代表DF冨安健洋は現地時間5月8日のプレミアリーグ第36節リーズ・ユナイテッド戦(2-1)で加入後初めて左サイドバックとして起用され、右サイドと遜色ないプレーで勝利に貢献した。安定感抜群のパフォーマンスを見せる23歳を現地メディアは「すでにアーセナルのヒーロー」「1600万ポンドでの獲得は名人芸」と絶賛している。
冨安は昨夏にボローニャからアーセナルに加入。デビューしてすぐに右サイドバックのレギュラーに定着した。ふくらはぎの負傷で1月から長期離脱を余儀なくされてきたが、第34節マンチェスター・ユナイテッド戦(3-1)で約3か月ぶりに戦線復帰し、再びスターティングイレブンに名を連ねている。
復帰後3試合連続での出番となったリーズ戦は加入後初めて左サイドバックとしてプレー。対面したFWハフィーニャを封じこめつつ、機を見ては攻撃にも参加。攻守両面で存在感を示した。地元メディア「Pain in the Arsenal」は新たなポジションで活躍する冨安のパフォーマンスにスポットを当て、「あなたはもうすでにアーセナルのヒーローだ」「アーセナルが1600万ポンド(約26億円)で(冨安を)獲得したのはスカウティングの名人芸としか言いようがない」と23歳へ惜しみない賛辞を送っている。
「冨安は優れたアスリートであり、空中戦ではモンスターだ。3バックでも4バックでもプレーできるし、インサイドでもアウトサイドでも快適にプレーしている。1対1では圧倒的で、ポゼッションにおいても堅実なテクニックを備えている。そして、どちらの足でも違和感なくすべてをこなすことができる」
冨安の複数のポジションをこなす万能性や左右両足を自在に使いこなす技術レベルの高さは、チームを率いるミケル・アルテタ監督も認めるところ。リーズ戦では守備だけでなく、ファイナルサードでのパス成功率100%(40本中40本成功)という驚異のスタッツも記録していた。加入1年目ながら、チーム内での重要性の大きさは際立っているといえそうだ。