手倉森J守備陣が完全崩壊… リオ五輪初戦7時間前到着のナイジェリアに4-5惜敗
櫛引が、室谷が、塩谷が痛恨のミス
手倉森ジャパンは4日(日本時間5日)、マナウスで行われたリオデジャネイロ五輪1次リーグ初戦ナイジェリア戦で守備陣がよもやの大崩壊で大量5失点。攻撃陣が4点を奪ったものの4-5で敗れ、大会初戦で痛恨の黒星スタートとなった。
手倉森誠監督は大事な大会初戦で3ボランチで中央を固める手堅い戦術を選び、前線は右から南野拓実、興梠慎三、中島翔哉の3トップとなった。相手のナイジェリアは7月29日にアメリカ合宿からブラジル入りする予定が、協会側のミスでブラジル入りが4度遅れ、試合開始7時間前にマナウス入りするとドタバタぶりとなった。
しかし、指揮官の狙いとは離れたゲームの立ち上がりとなった。同6分、日本の左サイドがFWイモ・エゼキエルに突破されると、左足でシュートを放たれた。シュートはゴールマウスから逸れる軌道だったが、GK櫛引政敏が飛びついて手に当てたが、そのボールはゴール前にこぼれた。FWサディク・ウマルに押し込まれて0-1と先制を許した。
反撃に出る手倉森ジャパンはその直後、ペナルティーエリア内でMF大島僚太から南野につなぐと、反転しようとした南野が倒されてPKの判定。これを興梠がゴール右に冷静に蹴り込み、同9分にすぐさま1-1とした。
しかし、守備陣は立て直せない。直後の同10分、日本の左サイドからのクロスに右サイドバックの室屋成が目測を誤りヘディングを空振り。背後にいたMFオグヘネカロ・エテボが完全フリーとなり、ワントラップから蹴り込まれて1-2とされた。
それでもすぐに反撃に出る日本は、同11分に中央から大島がラストパスを通すと抜け出した南野がGKとの1対1で冷静に足の間を通すシュートを決めた。2-2と追いついた。1分刻みに3得点が入り、試合開始から11分で両チーム合計4得点が入る乱打戦の様相を呈した。
バタバタした試合展開もその後は多少落ち着きを見せ、同点のまま推移したが、同43分、ペナルティーエリア内で相手と1対1になったDF塩谷司が対応して当たり損ねになったシュートをDF植田直通が相手の目の前にヘディングでクリア。思わぬラストパスを受けた格好のエテボに押し込まれて2-3の勝ち越しゴールを許した。
45分間で5ゴールが乱れ飛んだ前半は、日本の1点ビハインドでハーフタイムを迎えた。