久保建英は「偉大なレベルに達していない」 ラ・マシア“盟友”との明暗にスペイン紙注目
「ラ・マシア」の盟友・ファティとの立場に大きな差
スペイン1部マジョルカのMF久保建英は今季、十分なインパクトを残せず、ここまで公式戦29試合出場で2得点3アシストにとどまっている。チームは降格圏の18位に沈み苦境のシーズンを過ごすなか、スペイン紙は「ラ・マシア(バルセロナの下部組織)」時代の盟友・FWアンス・ファティとの現在地を比較。「ラ・マシアの期待の星であったが、彼の偉大な友人のようなプレーレベルには到達していない」と指摘されている。
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久保は2019年夏にスペインの名門レアル・マドリードと契約。その後は2年間でマジョルカ、ビジャレアル、ヘタフェと期限付き移籍を繰り返し、今季はマジョルカへの再レンタルを決断したなかで、ここまでリーグ戦では26試合1得点1アシストと“インパクト不足”のパフォーマンスとなっている。
そんな久保は、名門バルサの下部組織「ラ・マシア」出身。現在バルサの10番を背負う19歳FWファティとも共闘し、将来有望なタレントとして期待が寄せられたが、両者の立場には大きな差が生じている。16歳でトップチームデビューを飾り今やエースナンバーを背負うファティに対し、久保は保有元のレアルから期限付き移籍を繰り返し、怪我で離脱した期間もあった今季に関しては、本領発揮には至っていない。
そんな両者の現在地に、スペイン紙「Estadio Deportivo」が注目。「ラ・マシアの期待の星であったが、彼の偉大な友人のようなプレーのレベルには到達していない」と久保の現況に触れ、その根拠として今シーズン、ある程度の出場機会を得ながらも十分な結果を残せていないことを挙げている。さらに記事では、久保の成長が阻害されていると懸念も示されている。
「サッカー選手にとって、正しい決断をすることは、特に若い選手やスポーツのキャリアが始まったばかりの選手にとっては重要なことだ。クラブに落ち着き、コーチングスタッフの信頼を得ることは、選手のサッカー育成が正しく行われるために非常に重要なことである。中には、最初の一歩をうまく選択する方法を知らず、それが上達の妨げになっている選手もいる。久保建英に起きていることは、その最たる例だ」
久保のスペイン挑戦3年目のシーズンは、間もなく幕を閉じる。マジョルカの1部残留が懸かる残り3試合で、これまでの評価を覆す圧倒的なパフォーマンスを披露できるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)