チェルシー、経済制裁の影響で怪物ハーランド獲得断念へ 「打診するには遅すぎる可能性がある」
エースのルカクは5得点と不完全燃焼で退団説も浮上
イングランド1部チェルシーは、主力であるベルギー代表FWロメル・ルカクの退団説が浮上している。ドイツ1部ボルシア・ドルトムントのノルウェー代表FWアーリング・ブラウト・ハーランドが代役候補のターゲットに挙がっていたが、ロシアのウクライナ侵攻による制裁で選手との契約交渉を禁じられており、断念せざるを得ないことに不満を覚えているという。米スポーツ専門局「ESPN」が伝えた。
現在プレミアリーグ3位(勝ち点66)のチェルシーは、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場圏獲得の4位以内に向けて、重要な局面を迎えている。
今季チーム得点王はイングランド代表MFメイソン・マウントの10ゴール。昨夏にクラブ市場最高額の移籍金9750万ポンド(約157億円)で獲得したルカクは、ここまでリーグ戦23試合で5得点と不完全燃焼に終わっている。
ルカクの退団説も飛び交うなかで、新たなストライカー獲得は来季の必須ポイント。チェルシーは昨夏の移籍市場からハーランドに目をつけていたが、ロシア人オーナーのロマン・アブラモビッチ氏が経済制裁を受け、クラブが選手との契約交渉を禁じられて身動きが取れない状況となっている。
そのなかで、「ESPN」は「チェルシーのハーランド追跡は、アブラモビッチの制裁によって中止」と見出しを打ち、「制裁で生じた障壁で、ハーランドの追跡をストップしたことにチェルシーは不満を感じている」と伝えている。
経済制裁が解決すれば、ルカクを放出して新戦力を獲得する選択肢も生まれるが、記事によれば「クラブが身動きを取れるようになるまでハーランドに打診するには遅すぎる可能性がある」という。
マンチェスター・シティ入りが噂されるなかで、チェルシーは立場的に身を引かざるを得ないようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)