W杯出場のエクアドルにスキャンダル浮上 “コロンビア出身選手起用”でチリがFIFAへ訴え

エクアドル代表DFバイロン・カスティージョ【写真:Getty Images】
エクアドル代表DFバイロン・カスティージョ【写真:Getty Images】

バイロン・カスティージョの虚偽の出生、年齢が発覚

 カタール・ワールドカップ(W杯)南米予選で4位に入って本大会出場を決めたエクアドルに、大スキャンダルの可能性が浮上している。エクアドル代表がコロンビア国籍の選手を起用したと、チリ・サッカー連盟が公式に国際サッカー連盟(FIFA)への訴えを起こしたことを明らかにした。

 問題になっているのは、エクアドルのSCバルセロナでプレーするDFバイロン・カスティージョだ。1998年11月10日にエクアドルで生まれたのではなく、1995年7月25日にコロンビアで生まれたことが「数えきれないほどの証拠で証明されている」という。

 これらはエクアドルで行われた調査に基づくものであり、エクアドル・サッカー連盟もこれが事実であるという結論に至っているとして「彼らもよく知っているのは明らかだ」と指摘。そして、「特に国際大会では、選手登録の重大かつ意図的な不正は許されない。ピッチの中でも外でもフェアプレーでなければならない」と糾弾している。

 チリ・サッカー連盟はこの件をFIFAの規律委員会に訴えたことを公表。カスティージョはチリ戦2試合を含む南米予選8試合に出場しているだけに、不正だということになれば予選の結果に対する裁定も下ることにならざるを得ないだろう。

 エクアドルは本大会でA組に入り、開催国カタール、オランダ、セネガルとの対戦が予定される。そして、11月21日の開幕戦ではカタールと対戦して世界中の耳目を集める見込みだ。その日まで約半年となったところで浮上した大スキャンダルの疑いだが、FIFAの対応が注目される。

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(FOOTBALL ZONE編集部)

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