“劇的”CL決勝進出のリバプール、救世主となったのは? 英メディア大絶賛「絶え間なくパニックを引き起こした」
コロンビア代表FWルイス・ディアスが劣勢のなか同点弾を挙げる
リバプールは現地時間5月3日のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)準決勝第2戦でビジャレアルを3-2で撃破。2戦合計スコア5-2で決勝へと駒を進めた。前半に2失点するなど劣勢の中でチームを救ったのは後半からピッチに立ったコロンビア代表FWルイス・ディアスだった。チームに欠かせない“ゲームチェンジャー”として存在感を発揮するウイングに惜しみない賛辞が送られている。
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ホームでのファーストレグに2-0で勝利していたリバプールだったが、開始3分に失点。さらに同41分にもMFフランシス・コクランに得点を許し、合計スコアで追いつかれた。
そうした状況でユルゲン・クロップ監督はハーフタイムでの選手交代を決断。FWディオゴ・ジョッタを下げ、ディアスを投入した。すると、劣勢だった前半から一転し、後半は完全にリバプールのペースとなった。
後半17分にMFファビーニョのゴールが決まると、その5分後にはDFトレント・アレクサンダー=アーノルドのクロスをディアスが頭で押し込んで同点。そして同29分、FWサディオ・マネが3点目を奪い、勝ち越しに成功した。
試合はそのままタイムアップ。リバプールは2戦合計スコアで5-2とし、ビジャレアルを下して、優勝した2018-19シーズン以来3季ぶりの決勝進出を決めた。
英衛星放送「スカイ・スポーツ」は「ユルゲン・クロップ監督のチームは深刻な状況に陥っているように見えたが、幸いにも最悪の事態は免れた」と低調だった前半から一転した逆転劇をレポート。過去5年で3度目となるCLのファイナル進出は「ルイス・ディアスによるところが大きい」と25歳のコロンビア代表FWの投入をキーポイントに挙げている。
「(ディアスは)トレント・アレクサンダー=アーノルドのクロスに合わせてリバプールの2点目を決めた。それまで問題のなかったビジャレアルのディフェンスに絶え間なくパニックを引き起こしていた。
投入から15分間で前半のジョッタよりも多くのボールタッチを記録し、そのひとつひとつが黄色いシャツを着た選手に恐怖を与えているようだった。特に(ビジャレアルの右サイドバック)フアン・フォイスはディアスとの対戦を忘れたがっているだろう。彼の爆発的なスピードと執拗さは元トッテナムDFに終わりのない困難を与えていた」
ディアスは後半45分間だけでいずれもチーム最多のドリブル成功4回、シュート4本を記録。タレント揃いのリバプールの中でも存在感は絶大で、試合の流れを一変させる“ゲームチェンジャー”としての役割を完遂した。7度目のビッグイヤー獲得が懸かる決勝の舞台でも活躍が期待されるだろう。