“元神童FW”ラッシュフォードが正念場、マンUレジェンドが酷評「ハングリーさを失ってしまった」
18歳衝撃デビューで脚光を浴びたラッシュフォード、24歳の現在は存在感が希薄に
イングランド1部マンチェスター・ユナイテッドのイングランド代表FWマーカス・ラッシュフォードは、18歳だった2016年の衝撃デビューからチームの主力選手として活躍を続けてきたが、24歳となった現在は存在感が薄れている。移籍の噂も浮上するなど名門の未来を背負う選手として正念場を迎えている。
ラッシュフォードは2015-16シーズンのUEFAヨーロッパリーグ(EL)決勝トーナメント1回戦第2戦のミッティラン戦でトップチーム初出場を果たすと、いきなり2得点を決める衝撃デビューを飾った。そこから主力選手として定着。18-19シーズンから20-21シーズンまではプレミアリーグで3季連続二桁得点を決めている。
しかし、今シーズンは25試合でわずか4得点。スタメンでの出番もわずか13試合にとどまるなど苦しい時期を過ごしている。出番を失ったことでFCバルセロナやアーセナルなどへの移籍の噂も浮上した。かつて元同僚のスウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチ(現ACミラン)からは「イングランドの未来」と絶賛されたが、今や日陰の存在となりつつある。
3-0で勝利した5月2日のブレントフォード戦では、ベテランMFフアン・マタに先発の座を奪われ、プレミアでは10試合ぶりとなる出番なしに終わったラッシュフォード。英衛星放送「スカイ・スポーツ」で解説を務めるユナイテッドのレジェンドで、元アイルランド代表MFロイ・キーン氏は現在のラッシュフォードを酷評している。
「彼は経験を積んでいるはずなのに、それを試合に生かすことができていない。(0-4で敗れた)リバプール戦のように真ん中でプレーしている時でさえ子供のようなプレーだった。彼は試合から学んでいない。彼は虎の目を失い、それを取り戻すのに苦労している。ハングリーさを取り戻し、今夜のエランガのように走らなければならないと思う。ラッシュフォードは選手にとって本当に重要なハングリーさを失ってしまったんだ」
ラッシュフォードはまだ24歳だが、毎年のように若い才能は頭角を現している。キーン氏が比較に出したFWアンソニー・エランガは先日20歳を迎えたばかりの成長株で、ブレントフォード戦では懸命のスプリントでライン際からクロスを上げ、MFブルーノ・フェルナンデスの先制点をお膳立てした。フレッシュさだけでなく、パフォーマンスの面でも後輩に遅れを取っている格好だ。
低空飛行が続くラッシュフォード。スポットライトの当たる場所へ返り咲くことはできるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)