EURO不振でヴィルモッツ解任のベルギー代表がエバートン退任のマルティネス招聘発表
プレミアでキャリア積み上げた異色のスペイン人指揮官に白羽
ベルギー代表は欧州選手権(EURO)の不振を理由に解任していたマルク・ヴィルモッツ前監督の後任として、今年5月にエバートンの監督を退任したロベルト・マルティネス氏を招聘した。代表の公式ツイッターで発表されたもの。
7月14日に発表されたFIFAランキングでもアルゼンチン代表に次ぐ2位につける強豪ベルギーは6月に開幕した欧州選手権(EURO)でウェールズ代表に敗れ、ベスト8で敗退。戦術的な優秀さを示すことができなかったヴィルモッツ前監督は解任されていた。
ベルギーサッカー協会は大会後、空席となった新監督探しのため、公式ホームページ上で「募集:新たなベルギーの“赤い悪魔の監督”のプロフィールを所望」というタイトルで異例の新監督公募に乗り出した。その際に新指揮官に求める条件を以下のように列挙していた。
・急速に変化している世界のサッカーにおける経験と実績
・トップレベルの選手たちに戦術的ならびに戦略的な知識を教えてきた実績
・モダンでハイレベルなフットボールの中で専門性を持って働いた実績
・本人が社会的、そして高いパフォーマンスのコンテキストを扱えること
・強く、オープンにコミュニケーションを取れること
・世代間のマネージメントを管理できること
・トレーニングに財政面に商業面、コミュニケーションなどチームの骨格のマネージメントすべてに働きかけることができ、組織を構築してオペレーションできること
締切りが7月31日と設定され、協会と交渉を持ちたい場合はEメールで送付する仕組みとなっていた。マルティネス氏はこの条件に見合う存在として選ばれたようだ。スウォンジー、ウィガン、エバートンとイングランドで指導者としてのキャリアを積み上げた異色の43歳のスペイン人指揮官にとっては、指導者人生で初の代表監督となる。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images