アーセナル冨安“負傷騒動”で英メディア懸念、「弱点が浮き彫りになった」…来季への課題指摘

アーセナルDF冨安健洋【写真:Getty Images】
アーセナルDF冨安健洋【写真:Getty Images】

右サイドバックの冨安とセドリックの実力差を比較、選手層の薄さを現地指摘

 イングランド1部アーセナルの日本代表DF冨安健洋は現地時間5月1日のプレミアリーグ第35節ウェストハム戦(2-1)で約3か月半ぶりの公式戦先発出場を果たしたが、ピッチに座り込んでしまう場面があり後半32分に途中交代を余儀なくされた。現地メディア「フットボール・ロンドン」は冨安の交代によってアーセナルの弱点が浮き彫りになったと指摘している。

 今季新加入の冨安は第4節ノリッジ・シティ戦(1-0)でスタメンデビューを飾ると、そこから15試合連続で先発。文字通り不動のレギュラーとなった。冨安離脱後に代役を務めてきたポルトガル代表DFセドリック・ソアレスは特に攻撃面での貢献が光るが、守備の安定では日本代表DFに一日の長がある。

 トップ4入りに向けて1試合も落とせないこの終盤戦で怪我明けの冨安がスタメン起用されたことからもミケル・アルテタ監督の構想の中で冨安がファーストチョイスであることは明らかだが、ウェストハム戦では足の違和感を訴えて途中交代となるアクシデントに見舞われた。

 アルテタ監督は再び長期離脱となる心配はないと示唆したが、「フットボール・ロンドン」は「ソアレスは時折適切なプレーを見せているが、冨安とのクオリティーの差は明らかでチーム内の弱点が浮き彫りになっている」と主張。来季のヨーロッパカップ戦出場を見据えて補強は急務だと感じているようだ。

「来季欧州カップに戻れば、交代枠は5人まで認められる。周りとの差を縮めるためには選手層の厚さが重要になる。冨安の不在はアーセナルのバックラインに明らかに影響を及ぼし、安定感と落ち着きを失っていると感じさせる試合があった。

 セドリックの説得力に欠けるプレーはアルテタとテクニカルディレクターのエドゥがアクションを起こすには十分だったはずだが、日曜日に起きた冨安の負傷騒動は、再び問題が起こる前に手を打たなければならないと改めて確認する出来事になったはずだ」

 スコットランド代表DFキーラン・ティアニーの負傷離脱で手薄となった左サイドも含め、サイドバックは今夏の移籍市場における重大な補強ポイントとなりそうだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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