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「不在時こそ、人の価値は証明される」 闘莉王が明かす“恩人”オシムの顔…“名言”に突き動かされた
オシム氏が日本代表の指揮を執っていた2006年にA代表初招集
元日本代表監督のイビチャ・オシム氏が5月1日に80歳で逝去した。元日本代表DF田中マルクス闘莉王氏は初選出で抜擢してくれた恩人に追悼の意を示している。
闘莉王氏はYouTube「闘莉王TV」でオシム氏の逝去を嘆いている。ブラジル在住だが、関係者からLINEで訃報を知らされたという闘将は「聞きたくなかった。初めて代表に呼んでくれたのものオシムさん。サッカー人としてだけではなく、人間としていろいろなことを教えてくれた。偉大な人」と憔悴した表情で話している。
オシム氏は2003~06年にジェフユナイテッド市原(現ジェフユナイテッド市原・千葉)を率い、浦和レッズ時代の闘莉王氏は敵将として対戦。2006~07年に日本代表を率いたが、オシムジャパン船出の06年8月のトリニダード・トバコ戦でわずか13人という異例の招集メンバーとなったチームで初選出された。
「オシム語録」と呼ばれるほど印象的な言い回しで有名だった名将だが、闘莉王氏にも心に刻まれた言葉があるという。
浦和時代の闘莉王氏は2007年開幕前に行われたゼロックス・スーパーカップ(現富士ゼロックス・スーパーカップ)のガンバ大阪戦を故障で欠場。国立競技場の隣室で観戦していた日本代表を率いていたオシム氏と試合後に対面した際に「不在時こそ、人の価値は証明される」という名言を授かったという。
前年度のリーグ王者だった浦和はまさかの0-4惨敗を喫したが、オシム氏は攻守の大黒柱で前年のリーグMVPだった闘将の存在感の大きさを語録に込めたという。
「深い言葉だったので、何秒か考えた。やっぱり試合に出ないといけない。改めて実感しましたね」こう語った闘莉王氏の恩師への敬愛の気持ちを示していた。
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