選手権で一世風靡の古川は、ドリブル突破を武器に飛躍へ期待

■福井太智（サガン鳥栖／MF）
今季リーグ成績（J1）：0試合0得点

　バランスワークと長短のパスを兼ね備える選手で、ボランチというよりはボックス・トゥ・ボックスのセントラルMFというイメージが強い。実際に攻撃センスが高く、流れの中でバイタルエリアに侵入すればスルーパスやミドルシュートなど、アタッカー顔負けのクオリティーを出せる。また安部と同じく2004年生まれながらパーソナリティーの強い選手で、良い意味で自分に厳しさも。鳥栖には同年代のタレントが多く、そうした日頃からの切磋琢磨も彼の成長を促しているのだろう。

■古川陽介（ジュビロ磐田／MF）
今季リーグ成績（J1）：1試合0得点

　昨冬の高校選手権で一世を風靡した気鋭のドリブラーがモットーにしているのが、絶対に自分の武器であるドリブル突破の姿勢を失わないこと。もちろん、プロ1年目として守備やオフ・ザ・ボールの動きなどを学んでおり、今回の合宿では左サイドでコンビを組んだDF松田隼風（水戸ホーリーホック）から「ドリブルを仕掛けるにしても、周りとの意思疎通をもっと生かしながら行ったほうがうまくいく」と指摘してもらったという。そうした言葉に耳を傾けながらも「全部使っちゃったら誰でもできるやんとなるので、自分の頭の中では８割方、仕掛ける意識でやっています」と言い切る。