アーセナル冨安、4か月ぶり“先発プレー”を英メディア称賛 堅実守備に高評価「エクセレントだった」
ウェストハム戦で1月1日のマンチェスター・シティ戦以来となるスタメン復帰
アーセナルの日本代表DF冨安健洋は現地時間5月1日に行われたプレミアリーグ第35節ウェストハム戦(2-1)に先発出場し、後半33分までプレーした。足を痛めた様子で途中交代となったが、ミケル・アルテタ監督は“心配ない”と楽観的な見方を示している。プレミアリーグでは元日以来のスタメンとなったが、現地メディアもその安定感あるパフォーマンスを高く評価している。
冨安はふくらはぎの負傷で長期離脱を余儀なくされていたが、前節マンチェスター・ユナイテッド戦(3-1)の後半アディショナルタイムに途中出場し、1月20日のリーグカップ準決勝セカンドレグのリバプール戦以来、約3か月ぶりに実戦復帰を果たしていた。
プレミアリーグでは1月1日のマンチェスター・シティ戦(1-2)以来4か月ぶりとなるスタメン出場となったウェストハム戦では、対峙したMFサイード・ベンラーマのドリブルにもうまく対応するなど持ち前の守備力で存在感を示した。アーセナルはDFロブ・ホールディングとDFガブリエウ・マガリャンイスのセンターバックコンビがそれぞれ得点を決め、2-1で勝利。リーグ戦3連勝を飾った。
冨安は後半途中に左足のふくらはぎを抑えてピッチに座り込んでしまい、そのままDFセドリックとの交代を告げられた。怪我の再発が懸念されるが、アルテタ監督は試合後に冨安について「冨安は長い間離脱していて、プレーを続けることができなかった。心配ない」とコメント。深刻な問題ではないと示唆した。
78分間のパフォーマンスについて、英メディアは軒並み高評価だ。英地元紙「ロンドン・イブニング・スタンダード」は2位タイ(他7人)の7点。「1月以来の先発出場だった日本代表はソリッド(堅実)な試合だった。空中戦に強く、サイード・ベンラーマによく対応した」と持ち味を発揮しての守備に合格点を与えた。
英スポーツメディア「Sportskeeda」での採点も7点。「体をうまく使った相手の前進を阻止し、堅実だった」とやはりその安定したディフェンス力が称えられている。冨安はこの試合ではタックル3回、クリア3回を記録したという。
そして「フットボール・ロンドン」も同じく7点。「復帰してチームの守備に安心感を与えた。スピードがあり、1対1の守備はエクセレントだった。空中戦も素晴らしい。アーセナルの最終ラインには彼の存在が恋しかった」と絶賛されている。「またも負傷で交代したのはショック」と状態が危惧されているが、アルテタ監督の言葉通り深刻な状況でないことを願うばかりだ。