今季セリエA最多16得点を誇るミランの得点源 右サイドを支えるアバーテが本田との連携に手応え
「圭佑とはとても息が合っている」
ACミランのイタリア代表DFイニャツィオ・アバーテが日本代表MF本田圭佑とともに形成する右サイドの攻撃について手応えを口にしている。イタリア地元紙ガゼッタ・デロ・スポルトが報じている。
ミラン生え抜きの27歳のサイドバックは昨季不振に陥り、今季開幕前には移籍の噂が出るほどだったが、フィリッポ・インザーギ新監督の登場で気持ちが変わったという。
「ミランに一生いたい。監督が代わったことは僕にとってもチームにとってもよかった。空気が変わった。でも今は喜ばない。以前、失望をしなかったようにね」
アバーテはインザーギ監督の就任をこう言って歓迎。指揮官はトップチームの監督1年目ながら優れたマンマネジメントなど、指導者としての大きな器量を示しており、アバーテの言葉からもその指導がチームに好影響を与えている様子がうかがえる。
今季右ウイングに固定された本田と絶大な連携を見せているアバーテ。本田は今季7試合で6得点2アシストと活躍し、得点ランク首位タイに立っているが、アバーテは背番号10を完璧にサポートしている。本田にパスを預け、前方のスペースに進入し、アグレッシブにフィニッシュに絡む。同選手は今季すでに4アシストを記録。これはリーグ2位の数字だ。
「圭佑とはとても息が合っている。監督の指示に応え、実践できるように僕たちはプレーしている。僕たちは攻撃的なメンタリティを持っている。でもインザーギ監督はバランスも要求している。僕たちのアイデンティティを失うことなく、色々な試合の状況に対応している」
今季リーグ最多の16得点を誇るミラン。右の本田とアバーテはインザーギ監督が示すミランのアイデンティティを体現し、その攻撃力を力強く支えている。昨季はコミュニケーションの問題や適応時間の短さから周囲との連携が乏しかった本田だが、今季はチームメイトと確固たる信頼関係を築いているようだ。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web