「犯罪だ!」 南米リベルタ杯の“猿まね”ジェスチャーが物議、ファンの人種差別行為が発覚「残念なシーン」
ウニベルシダ・カトリカ対フラメンゴの一戦で、男性ファンの人種差別行為が問題視
南米クラブ王者を決めるコパ・リベルタドーレスのウニベルシダ・カトリカ(チリ)対フラメンゴ(ブラジル)の一戦(2-3)が4月28日(現地時間)行われたなか、ファンによる人種差別的ジェスチャーが物議を醸している。ブラジルメディアは「信じられない犯罪だ!」と強く非難し、フラメンゴは南米サッカー連盟(CONMEBOL)に厳しい対策を求めたという。
ウニベルシダ・カトリカのホームゲームとして行われた一戦で、ファンによる人種差別的な行為が問題視されている。試合中、敵地に駆け付けたフラメンゴサポーターに向かって、ウニベルシダ・カトリカ側のスタンドから石や瓶などが投げ込まれる被害を受けたなかで、ウニベルシダ・カトリカの男性ファンが“猿まね”ジェスチャーをする姿が捉えられていた。
フラメンゴは公式ツイッター上で、その決定的瞬間を捉えた動画を公開するとともに「チリのサンティアゴにあるサン・カルロス・デ・アポキンドスタジアムでは、ファンに向かって石、瓶、花火を投げる人種差別の残念なシーンがありました」と非難。ブラジルメディア「UOLエスポルチ」によると、CONMEBOLに対して、厳しい処罰措置を要求したという。
また同国メディア「TNT SPORTS BRAZIL」も、公式ツイッター上で「信じられない犯罪だ! このような光景が日常的になっていることを、私たちは受け入れることができない。ストップ! 人種差別は犯罪」と、被害者側として厳しい声を挙げている。
コパ・リベルタドーレスでは先日、コリンチャンス(ブラジル)対ボカ・ジュニアーズ(アルゼンチン)の一戦で、コリンチャンスの黒人選手へ猿の鳴き真似をしたボカファンが逮捕されたばかり。相次ぐ人種差別行為の発覚で、南米サッカー連盟としても何らかの対応に迫られそうだ。