デンマーク代表MFエリクセンにマンU行きの可能性浮上 来季就任の新監督が“ラブコール”か
インテル退団後にはテン・ハフ監督の率いるアヤックスで復帰に向けて調整
イングランド1部マンチェスター・ユナイテッドは4月21日、2022-23シーズンからオランダ人のエリック・テン・ハフ監督が指揮を執ることを発表した。現在、オランダ1部アヤックスを率いる指揮官は、欧州選手権(EURO)の試合中に心停止を起こしたデンマーク代表MFクリスティアン・エリクセンの獲得を希望している、と英紙「デイリー・スター」が報じている。
エリクセンは昨夏に行われた欧州選手権初戦のフィンランド戦、前半途中に心停止を起こしてピッチに倒れた。メディカルスタッフによる心肺蘇生で一命を取り留めたが、手術で植え込み型除細動器(ICD)を装着することに。イタリア1部セリエAではICDを付けてのプレーが認められていなかったため、エリクセンは当時在籍していたインテルを退団し、イングランド1部ブレントフォードに加入している。
ブレントフォードに加入後、リーグ戦7試合1得点2アシストを記録しているエリクセンは、トップレベルでプレーすることができることを証明している。ブレントフォードとの契約が今季限りで満了することから、古巣であるトッテナムも関心を示しているとされるなか、「デイリー・スター」紙は、来季からユナイテッドの監督を務めることになったテン・ハフ監督も、デンマークの10番を手元に置きたい考えがあると報じた。
インテルと契約解除をしたエリクセンは、テン・ハフ監督が現在も指揮を執っているアヤックスのリザーブチームで練習に参加していた。最終的に、アヤックスはエリクセンの獲得を見送ることになったが、ブレントフォードでのエリクセンの活躍を確認したテン・ハフ監督は、自身の率いるチームにエリクセンを加えたい考えがあるという。
記事では「来シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得は、トッテナムにとってエリクセン獲得に向けた追い風になるだろう。特にユナイテッドと差をつけられる部分になるからだ。ただ、オランダ人のテン・ハフ氏は、エリクセンにとってプレミアリーグの巨人であるユナイテッドを再生させるプロジェクトは、彼を惹きつける、価値のある取り組みだと考えており、獲得レースを楽観的に見ている」と、報じている。
今年11月にカタールで開催されるワールドカップ(W杯)出場も、目標に掲げているエリクセン。今シーズン終了後、稀代のゲームメーカーは自分の居場所をどこに求めることになるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)