2020年にリバプールに加入して以降、最高のパフォーマンスを披露

　イングランド1部リバプールのスペイン代表MFチアゴ・アルカンタラが、2020年の加入以来で最高のパフォーマンスを見せている。英紙「デイリー・メール」は、「まるで時間が止まったかのようにプレーする」「リバプールを完成させる選手」と絶賛している。

　ワールドカップ（W杯）優勝経験もある元ブラジル代表MFマジーニョ氏を父に持つチアゴ。スペイン1部FCバルセロナで育ち、ドイツ1部バイエルン・ミュンヘンを経て、2020年にリバプールに加入した。

　1年目は膝の負傷で前半戦を棒に振ったが、負傷が癒えて以降はチームの司令塔として活躍。今季も小さな怪我を繰り返しているが、ピッチに立てば質の高いプレーでチームに貢献している。

「デイリー・メール」紙は、4-0で快勝した前節のマンチェスター・ユナイテッド戦でのチアゴのパフォーマンスを特筆し、「アンフィールドが2年間待ち望んでいたものだった」「まるで時間を止めたかのようにプレーする稀有な能力の持ち主」と、31歳のMFが加入以来最高の状態にあると絶賛している。

　この試合では得点に直接絡むことはなかったが、正確無比なパスや激しいタックルなど攻守両面で絶大な存在感を発揮したチアゴ。その点についても「彼は今、開花した。ノールックパスも輝いているが、ボールを追いかけ、奪い返す姿は何よりも印象的だ。彼はリバプールを完成させる存在」と賛辞が並んだ。

　チアゴはFAカップ準決勝のマンチェスター・シティ戦（3-2）では決勝点となったFWサディオ・マネのゴールをアシスト。終盤戦に入って輝きはさらに増している。イングランド史上初となる4冠の可能性を残すリバプールで最も注目すべき選手と言えるだろう。