「かつてとはまったく別物」 元マンU闘将キーン、惨敗の古巣に苦言「寂しさしかない」

リバプールに完敗となったマンチェスター・ユナイテッド【写真:ロイター】
リバプールに完敗となったマンチェスター・ユナイテッド【写真:ロイター】

C・ロナウドが不在のなかで0-4の惨敗

 イングランド1部マンチェスター・ユナイテッドは、4月19日に行われたプレミアリーグ第30節でリバプールに0-4と惨敗を喫した。クラブOBであり、伝説的なキャプテンでもある元アイルランド代表MFロイ・キーン氏は、ライバルに喫した大敗に我慢がならなかったようだ。英紙「デイリー・ミラー」がコメントを報じている。

 プレミアリーグで優勝争いを繰り広げているリバプールと対戦したユナイテッドだったが、エジプト代表FWモハメド・サラーに2ゴール、コロンビア代表FWルイス・ディアス、セネガル代表FWサディオ・マネに1ゴールずつを許して、計4失点。生まれたばかりの息子を亡くし、この試合を欠場したポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドが不在の攻撃陣も不発に終わった。

 約20年前、ユナイテッドのキャプテンを務めていたキーン氏は、2012-13シーズンを最後に、リーグ優勝のない古巣に対して厳しい言葉を並べている。

「シーズンの序盤は、怒りがあった。だが、今は寂しさしかない。今日のチームを見れば、気持ちは入っていないし、魂もなく、リーダーもいない。圧倒的に質が欠けている。マンチェスター・ユナイテッドのファンを見ればいい。スコアを見ても驚いていないようだった。試合が終盤に進むにつれて、リバプールは得点をする気になれば、いつでも得点ができるようだった」

 さらに、かつての闘将は「ファンは、これ以上、オーナーを待たないだろう。新しいオーナー、新しい監督、新しい選手たちを求めている。あまりにも寂しい。なぜなら、私がかつてプレーしたクラブとは、まったく別物になってしまった。これは私がプレーしてきた当時のマンチェスター・ユナイテッドが示したものではない。見た目は似ているが、別物だ。プライドを持って戦い、プレーするマンチェスター・ユナイテッドは、どこにも見えなかった」と、クラブの抜本的な改革を求めた。

 来季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権を争っているトッテナムやアーセナルよりも、消化試合数が多いユナイテッドだが、順位表では彼らに続く6位となっている。アレックス・ファーガソン監督の退任後、結果が出ていないユナイテッドだが、チームはかつてのような強さを取り戻すことができるのだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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