移籍市場で後手を踏む“金欠”ミラン 伊代表FWをレンタルで獲得希望もユーベ側が門前払い?

モンテッラ監督がザザの獲得を熱望

 ACミランの金欠ぶりが深刻の度合いを深めている。現地時間30日に行われたインターナショナル・チャンピオンズカップ(ICC)で、リバプールに0-2のスコア以上に圧倒されたヴィンチェンツォ・モンテッラ監督は、ユベントスのイタリア代表FWシモーネ・ザザの獲得を熱望しているが、ここで問題が発生しているという。イタリア地元紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が報じている。

 中国企業との身売り交渉が一向に進まないミランの補強策は、ジリ貧状態となっている。累積赤字は解消されず、移籍金の捻出のために昨季セリエAで18得点をマークしたコロンビア代表FWカルロス・バッカの放出を余儀なくされているが、肝心のバッカもウェストハムからの移籍金3000万ユーロ(約35億円)のオファーに難色を示しており、金欠状態は一向に解決されていない。

 モンテッラ監督は昨季セリエB得点王のFWジャンルカ・ラパドゥーラ以外の補強として、ザザの獲得を熱望しているという。ザザと言えば、欧州選手権準々決勝のドイツ戦でPK要員として投入されながら、“カエルダンス”と揶揄された助走からのシュートを失敗。大きな注目を浴びる舞台で失態を演じてしまった。

 そんな傷心のレフティーは、ユベントスで厳しい状況に直面している。昨季セリエA歴代最多の36得点を叩き出したアルゼンチン代表FWゴンサロ・イグアインが、ナポリから移籍金9000万ユーロ(約105億円)で加入。その他にも昨季チーム最多19得点を挙げたアルゼンチン代表FWパウロ・ディバラや、クロアチア代表FWマリオ・マンジュキッチら実力者も揃っており、ザザはイタリア国内での移籍を希望しているという。

 

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