磐田ルーキー・古川陽介が激白、“幼馴染”レアル中井卓大との秘話 「今でも負けたくない」…同年代のライバルとの関係性
「リーガで僕とピピが対戦していたらロマンがある」
ともにAZUL滋賀FCでテクニックを磨いたライバル・中井は、どの試合に行っても周囲から注目を集めた。
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「あいつや」。抜群のテクニックで話題をさらった街クラブの人気者へ否応なしに熱視線が注がれる。その状況を目の当たりにした古川は胸に闘志を秘めた。「ピピより試合で目立ってやろう」。その思いは、今も変わらない。
「今でも負けたくないという気持ちはありますし、ポジションもピピは真ん中とかやって、自分はドリブルで売りにしてやっていますし、そういうところで負けたくないという思いはあります」
中井は小学5年でスペインへと旅立ち、現在はレアルの下部組織フベニールA(U-19相当)でプレー。トップチームの練習にも度々参加し、世界的な名手とマッチアップする様子も伝えられるなど、現地スペインで評価されるまでになった。
一方の古川も、静岡学園高時代の3年間で急成長。昨冬の選手権では驚愕のドリブルテクニックで話題をさらい、磐田入り後も逸材ルーキーとして今後の活躍が期待される1人だ。
互いの交流は、SNSを通じて今も続いているという。「誕生日を祝ったり、選手権の時はLINEもして。僕も活躍していたらLINE送りますし、遠すぎず、近すぎずちょうどいい距離で話しています」。滋賀県から生まれたテクニシャン2人は、日本とスペインで、昔と変わらず切磋琢磨を続けている。そして古川には、大きな野望がある。
「リーガで僕とピピが対戦していたらすごいロマンありますし、バルサとレアルだったら最高ですよね。そこを目指して頑張っていきたいです。ピピと自分のプレースタイルは全く別なので、そこは割り切って考えてますけど、現状で足りないところを補っていって、そういう舞台で戦えるようにと常に思っています」
最大の夢はJリーグで評価され、ヨーロッパの舞台でさらに輝くこと。古川が思い描く理想の未来には、幼少期からのライバルの存在がしっかりと映っていた。
(インタビュー#2へ続く)
[プロフィール]
古川陽介(ふるかわ・ようすけ)/2003年7月16日生まれ、滋賀県出身。AZUL滋賀FC-京都サンガF.C.U-15-静岡学園高―磐田。マッチアップした相手の逆を突くドリブル突破を武器に、昨冬の高校サッカー選手権で活躍。卒業後は磐田へ加入し、4月2日の柏レイソル戦(第6節)でJ1リーグデビューを飾った。今後の飛躍が期待されるパリ五輪世代の1人。
(FOOTBALL ZONE編集部・橋本 啓 / Akira Hashimoto)