ブラジル戦惨敗で不完全燃焼のアーセナル移籍の浅野 「もっと危機感が必要」とリオ五輪へ奮起誓う
浮かび上がった多くの課題をプラスに捉え本大会へ
後半に入ってブラジルはペースダウンしてパスを回しつつ、最終ラインの背後のスペースをケアしたため、浅野の自慢のスピードが生きる場面はなかった。機を見て背後を狙った場面も欧州の強豪パリ・サンジェルマン所属のDFマルキーニョスらの素早いカバーリングで潰された。同30分にMF中島翔哉からのスルーパスに反応したが届かず、シュートまで持ち込むことができなかった。
「僕たちに足りないものがたくさんあると分かったので、初戦に向けてもっと危機感が必要だと教えられた。課題の多さをプラスに捉えてやっていくしかない。まずはチーム全体で失点しないように入って、なかなかシュートとゴールが少ないので、僕としてはゴールで貢献したいし、特長のスピードで相手を苦しめたい」
アーセナル移籍が決まり、広島でのラストマッチとなった17日の横浜F・マリノス戦後の壮行会ではファンの前で涙を流して活躍を誓った。ブラジル戦は不完全燃焼の45分間となったが、五輪本番で恒例の“ジャガーポーズ”を披露するためにも、得点への嗅覚をさらに研ぎ澄ますことができるだろうか。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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