浦和ユンカーが語る「ストライカー論」…日欧の“決定的な違い”とは? 日本人3選手を絶賛「欧州でもプレーできる」と太鼓判
3人の日本人ストライカーに言及「プレーの質が高い」「若いけれども印象的」
ユンカーはJリーグの印象について「タフで技術が高く、特に忍耐力のあるチームが多いというのが最初に出てくる印象。選手たちは最後まで諦めない。チャンスを掴むのはいつも大変で、ものすごくハードワークが必要な難しいリーグだと思う」と話す。
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そして、ほかのチームで印象に残るFWとして、ヴィッセル神戸の日本代表FW大迫勇也やFW武藤嘉紀の名前とともに、鹿島アントラーズの日本代表FW上田綺世の名前を挙げた。
「大迫選手や武藤選手は海外でプレーしていたので質が高い。そして、鹿島の上田選手は若いけれども印象的で、このタフなリーグで得点している。情熱的で、ヘディングでもゴールができる。もちろんまだ学ぶこともあり、これからの選手だと思うけど、このまま成長すればヨーロッパでもプレーできるのではないか。情熱的な部分も向いていると思う」
日本サッカーにおいて、ストライカー育成は大きな課題として横たわっている。ユンカーの言葉からも、その伝統的な文化と風土は優秀な点取り屋の誕生を難しくしている側面はあるのかもしれない。プレー中に感情を表現することも含め、日本サッカーにとって重要なヒントがあると言えるのではないだろうか。
[プロフィール]
キャスパー・ユンカー/1994年3月5日生まれ、デンマーク出身。ラナースFC―FCフレゼリシア―ラナースFC―オーフスGF―ACホーセンス(いずれもデンマーク)―スターベクIF(ノルウェー)―ACホーセンス(デンマーク)―FKボーデ/グリムト(ノルウェー)―浦和。スピード、卓越したポジショニングのセンス、正確な左足のキックなどを備えたストライカー。2021年4月に浦和へ加入し、リーグデビューから4戦連続ゴールと活躍。1年目はJ1リーグ戦21試合9ゴール(公式戦32試合16ゴール)で優秀選手賞に輝いた。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)