浦和ユンカー、日本の若手選手に衝撃…「欧州とはかなり違う」と語る訳 リスペクトする選手も名指し「特に理解度の高い関係性」

コンディション調整で出遅れた今季、「ACLは、ものすごく大きなチャレンジ」と意欲

 ユンカーは日本でゴールを量産しつつも、昨夏には頬骨の骨折で手術を経験し、シーズン終盤戦も怪我に苦しんだ。そのため、今季は沖縄県トレーニングキャンプがすべて別メニューになるなどコンディション調整が遅れ、3月19日のJ1第5節ジュビロ磐田戦(4-1)でようやくスタメン出場。チームは9試合を終えた時点で2勝3分4敗と苦しんでいる。

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 4月15日からAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の戦いがスタート。タイでグループステージ6試合を16日間で戦う短期決戦だが、ユンカーは浦和の活躍を誓っている。

「もちろん自分たちにとっては、まだまだやることが多い。誰も今の結果に満足していない。もっと試合中にチャンスを作って、決定力を高めないといけない。Jリーグは厳しいリーグではあるけど、鹿島(アントラーズ)、川崎(フロンターレ)、(横浜F・)マリノスなどを見ればチャンスを作りながらしっかり結果を残していることが、今の順位に表われている。自分たちもさまざまな面で1つずつレベルを上げていけば、もっと順位を上げていけるはず。

 ACLは、ものすごく大きなチャレンジだと思う。もちろんタイに行って、このグループでしっかりと自分たちの力を証明する必要があるし、浦和レッズとして日本のクラブチームのレベルをしっかりと示す必要もある。若い選手、経験のある選手もいるけど、自分も責任を背負ってプレーしたい。今までにも大きな大会でプレーした経験もあるので、問題はない。クラブにとっても自分にとっても大きなステップになるし、このグループを突破するモチベーションは大きい」

 浦和はリーグ序盤戦で、リカルド・ロドリゲス監督が勝ち点を逃した理由に決定力を挙げる試合が多かった。それだけに、チーム内でも稀有な存在である生粋のストライカーに懸かる期待は大きい。ユンカーにとっても新たな舞台となるアジアでの戦い。どのようなプレーを見せてくれるのか注目される。

[プロフィール]
キャスパー・ユンカー/1994年3月5日生まれ、デンマーク出身。ラナースFC―FCフレゼリシア―ラナースFC―オーフスGF―ACホーセンス(いずれもデンマーク)―スターベクIF(ノルウェー)―ACホーセンス(デンマーク)―FKボーデ/グリムト(ノルウェー)―浦和。スピード、卓越したポジショニングのセンス、正確な左足のキックなどを備えたストライカー。2021年4月に浦和へ加入し、リーグデビューから4戦連続ゴールと活躍。1年目はJ1リーグ戦21試合9ゴール(公式戦32試合16ゴール)で優秀選手賞に輝いた。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)

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