相手に蹴り→一発退場→解雇の衝撃拡大 広州DFの処遇に中国人記者見解「報復キックはかなり一般的」
広州DFグアン・ハオジンが相手の顔面を背後から蹴り、退場→解雇「処分を受け入れる」
中国1部広州FCのDFグアン・ハオジンは、4月15日に行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループステージ第1戦ジョホール・ダルル・タクジムFC(マレーシア)戦で相手選手に背後からキックを見舞って一発退場。翌16日にクラブから解雇処分が発表されたなか、中国国内でも反響が広がっている。
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0-4と大きくビハインドを背負って迎えた後半25分、広州FCのDFグアン・ハオジンは相手FWベルグソンともつれてピッチに倒れ込む。すると、主審に向かってファウルを主張するベルグソンの背後から、左足で左側頭部にキックを見舞った。
グアン・ハオジンはこれで一発退場。チームも後半36分にダメ押しの5点目を奪われ、悔しい大敗となった。
広州FCは4月16日、公式サイトで「グアン・ハオジンは試合中に重大なファウルを犯し、クラブルールの深刻な違反となるレッドカードを科されて、一発退場させられた。厳格に管理し、同じ未来を避けるために、クラブは次のことを決定した。グアン・ハオジンに即時追放のペナルティーを与える」と綴り、グアン・ハオジンの即刻解雇を発表した。
グアン・ハオジンは中国版ツイッターの「Weibo」で「クラブに悪影響を及ぼしたことを深くお詫びします。そして、私は処分を受け入れます」と投稿し、蹴るつもりはなかったと話すとともに、謝罪の意を示した。
この一件は大きな反響を呼んでおり、中国大手メディア「捜狐」は「厳しすぎる! フェリペがフォーデンを蹴ったのはどうなった?」と見出しを打ち、中国人記者のパン・ウェイリー氏の見解を紹介している。
「このペナルティーは重すぎる。報復キックは実際にはかなり一般的だ。最新の例は、アトレティコ・マドリードのDFフェリペがマンチェスター・シティのフォーデンを蹴り、退場となった。報復行為で解雇された場合、その判断は間違いなく厳しすぎる」
4月13日のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝、マンチェスター・シティとアトレティコ・マドリードの第2戦では、アトレティコのブラジル代表DFフェリペがシティのイングランド代表MFフィル・フォーデンにタックルを仕掛け、交わされた背後から左足でキックを見舞ってファウル。2枚目のイエローカードで退場となったが、解雇とはなっておらず、ウェイリー記者は処罰の厳しさを唱えていた。