ネイマールらブラジルの猛攻に手も足も出ず… 手倉森J、五輪前最後の実戦は0-2以上の完敗

中島の決定機は相手GKに阻まれる

 手倉森監督は後半からGK櫛引政敏(鹿島)、MF大島僚太(川崎)、FW浅野拓磨(広島→アーセナル)の3人を交代でピッチに送り込んだ。しかし、試合の形勢は前半と変化は起こらず、ブラジルに完全に制圧された。

 その中で後半8分、日本はこの試合で最初のチャンスを迎えた。敵陣で相手のパスをカットすると、縦パスを受けた興梠が冷静に相手を引き付けてパス。MF中島翔哉(FC東京)がGKと1対1になったが、浮かせようとしたシュートは相手GKに阻まれチャンスを逸した。同11分には敵陣でパスをつないで中島がミドルシュートを放ったが、これはクロスバーを越えた。

 日本が攻勢に出られたのは、この10分ほどの時間帯だけ。両チームともに選手を入れ替えながら進めたゲームの中でも、安定したボールキープで日本守備陣を引き付けつつ、時に逆を突いてゴールに迫るブラジルに翻弄された手倉森ジャパンは反撃の糸口をつかむことができないまま時間が流れていった。

 その後トレーニングパートナーとして帯同した小川航基(磐田)ら東京五輪世代を投入した。しかし結局、日本は決定的なチャンスを作ることはできず、最後までネイマールにゴールを脅かされ続けたまま0-2でタイムアップ。現地時間8月4日のリオ五輪本大会初戦ナイジェリア戦に向け、現実を見せつけられる結果になった。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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