ACL参戦の注目Jリーガーは? AFC特集「大会に戻ってきたのは喜ばしい」「鋭いパスは健在」
ACLの「見るべき選手たち」として神戸イニエスタ、川崎チャナティップに脚光
アジアの頂点を決める戦い、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)東地区の開幕を目前に控え、アジアサッカー連盟(AFC)では「見るべき選手たち」と特集を組んでいる。Jリーグ勢ではヴィッセル神戸の世界的名手、元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタと川崎フロンターレのタイ代表MFチャナティップがスポットライトを浴びている。
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イニエスタについて「バルセロナとスペインの伝説的な選手であり、その技術的な芸術性とフィールド上での影響力は全く衰えていない」とする特集では、「フィールドに出るたびに注目を浴び続けるサッカー界のアイコン。ベテランの域に達しているにもかかわらず、サッカー界で最も偉大なMFの1人として知られる、優れた視野と鋭いパスは健在だ」とされた。
2020年大会で神戸は準決勝まで進出したが、優勝した蔚山現代(韓国)に延長戦の末に敗れた。イニエスタも準々決勝で負傷し、その後は手術を擁する長期離脱になった苦い経験がある。それだけに「UEFAチャンピオンズリーグとACLの両方を制覇した史上初の選手となるチャンスを得たイニエスタは、再びアジアにその名を刻むべく、モチベーションを高めているに違いない」と活躍に期待が寄せられた。
各組のセントラル開催で、タイでの戦いになった神戸は同組に入っていた上海ポート(中国)が出場辞退したことにより、傑志(香港)、チェンライ・ユナイテッド(タイ)との3チームによるグループリーグに臨む。リーグ戦では大不振に陥っているが、確実に首位通過を決めたいところだ。
また、Jリーグ王者として大会に臨む川崎からはチャナティップがピックアップされた。今季、北海道コンサドーレ札幌から移籍加入したチャナティップがACLに出場するのは、17年にムアントン・ユナイテッド(タイ)に所属していた当時以来となる。
特集では「タイのスターにとって、大陸王者を決める大会に戻ってきたことは喜ばしい」としたうえで「この小柄なダイナモは、ムアントンを離れて日本の北海道コンサドーレ札幌に移籍し、北の大地での活躍を印象づけた後、2022年シーズンを前に国内記録となる移籍金で川崎フロンターレへ移籍したことで話題を呼んだ」とされている。
川崎はJリーグではここ5シーズンで4回優勝と強さを見せているものの、ACLではベスト8がこれまでの最高成績。昨季も16強で蔚山に敗れた。それだけに「(川崎は)近年はJ1リーグで圧倒的な強さを見せているが、ACLでは振るわなかったため、チャナティップは新しいチームを次のステージに引き上げることを望んでいる」と、その加入がアジアでの起爆剤になることが期待されている。
川崎はマレーシア開催のI組で因縁の蔚山に加え、広州FC(中国)とジョホール・ダルル・タグジム(マレーシア)と対戦する。蔚山との一騎打ちが予想されるなか、東南アジアでの戦いにチャナティップの活躍が注目される。
他には日本勢でACLを2回制した経験を持つ浦和レッズと、横浜F・マリノスが出場する。アジア王者を目指す決戦のなかで、イニエスタやチャナティップがどのようなプレーでチームを勝利に導くのかアジアの注目も集まっている。
(FOOTBALL ZONE編集部)