40億円超えが6人!“U-23高額移籍金”歴代トップはルーニーでもアザールでもなく…

1位、2位はマンチェスター勢の…

 2位は昨夏の移籍市場で最大のサプライズとなったユナイテッドのフランス代表FWアンソニー・マルシアル(当時19歳)。ASモナコから3600万ポンド(約49億円)で加入した神童は「世界で最も高価なティーンエイジャー」として一躍有名人となった。ボーナス含めれば、その移籍金は最大5800万ポンド(約79億円)にまで膨れ上がる超大型契約と大きな話題を呼んだ。

 トップに立ったのは、15年夏に4900万ポンド(約67億円)のイングランド人選手歴代最高額の移籍金でマンチェスター・シティに加入したFWラヒーム・スターリング(当時20歳)。リバプールからの昇給オファーを二度に渡って固辞し、クラブに無許可で応じたインタビューで移籍願望を明かすなど一悶着あった末にシティへの移籍を選択した。喫煙疑惑も浮上するなど、ネガティブな話題が先攻しているだけに、ペップ・グアルディオラ新監督の下でその価値を証明できるかに注目が集まっている。

 トップ10のうち、2011年以前に成立した移籍は8位タイのルーニーのみ。過半数の6選手が直近の2年で起きた移籍で、ここ5年ほどで飛躍的に移籍金が高騰している事実が浮き彫りとなっている。まだ実績の少ない23歳以下の選手だけでこれだけの大型移籍が成立しているのも驚異的だ。

 フットボール界史上最高額となる1億2000万ユーロ(約137億円)でのユナイテッド復帰に近づくフランス代表MFポール・ポグバ(23歳)、エバートンが5000万ポンド(約69億円)の値札をつけるイングランド代表DFジョン・ストーンズなど彼らに続く逸材も続々と登場している。クレイジーな大金が飛び交う移籍市場の勢いは今後も衰えることはなさそうだ。

 プレミアリーグのU-23選手移籍金トップ10は以下のとおり。年齢は当時。

1位 4900万ポンド(約67億円)

ラヒーム・スターリング(20歳、15年リバプール→マンC)

2位 3600万ポンド(約49億円)

アンソニー・マルシアル(19歳、15年モナコ→マンU)

3位 3500万(約48億円)

アンディ・キャロル(22歳、11年ニューカッスル→リバプール)

4位 3300万ポンド(約45億円)

ミシー・バチュアイ(22歳、16年マルセイユ→チェルシー)

5位 3200万ポンド(約44億円)

エデン・アザール(21歳、12年リール→チェルシー)

6位 3000万ポンド(約41億円)

エリック・バイリー(22歳、16年ビジャレアル→チェルシー)

7位 2800万ポンド(38億円)

ロメル・ルカク(21歳、14年エバートン→チェルシー)

8位 2700万ポンド(約37億円)

ウェイン・ルーニー(18歳、04年エバートン→マンU)

ルーク・ショー(18歳、14年サウサンプトン→マンU)

10位 2580万ポンド(約35億円)

エリック・ラメラ(21歳、13年ローマ→トットナム)

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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