J1月間ベストゴール…なぜ豪快オーバーヘッド弾は生まれた? 横浜FM實藤友紀が明かす真相

オーバーヘッドで記憶に残るのはレアルFWベイルのゴール「あれは本当に凄い」

――「体が勝手に反応した」とはいえ、あのオーバーヘッドは頭の中にイメージがなければできないんじゃないかと思います。オーバーヘッドと聞いて思い浮かぶ選手がいたり、印象に残っているプレーはありますか?

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「オーバーヘッドといえば、2017-18シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ決勝でレアル・マドリードのFWギャレス・ベイルが決めたキックはイメージにありますね。滞空時間の長いジャンプからのオーバーヘッドで、しかも結構遠いところからのシュートでしたよね。あれは自分にはできないと思いますが、本当に凄いなと記憶に残っています」

――實藤選手のオーバーヘッドキックもすごくきれいな姿勢で、キックも完璧にミートしていました。ご自身で客観的に見ていかがですか?

「上手くステップが踏めたなと思いますね。ボールが後ろ気味になったところで、ステップを上手く前向きから後ろ向きに変えてオーバーヘッドに持っていっています。その後はもう倒れながら足を振り上げただけなので。オーバーヘッドなんて人生でも3回くらいしかやったことないと思います(笑)。遊びでやるにしても、大人になってからは怖いですし、怪我のリスクもありますからね。本当にイメージだけでできたシュートでした」

――ゴールについて周囲の反応はいかがでしたか?

「いろいろなところで取り上げてもらっていたので、知り合いからも連絡がきましたし、インスタグラムのメッセージもたくさんきました。たくさんの人が反応してくれて嬉しかったです」

――SNSなどのリアクションを見ると、ファンの間では實藤選手に“スーパーゴールを決める選手”という印象が付いているようです。

「プロである以上、インパクトを残すことは大事ですし、まずはシュートから覚えてもらって別のプレーを見てもらえたらいいなと思います。そういうふうに言ってもらえるのは本当に嬉しいことです」

――實藤選手はもともとFWとしてプレーしていて、大学時代にDFへコンバートされた経緯があります。ゴール前の得点感覚という部分ではFW時代の経験が生きているのでしょうか?

「そうですね。小さい頃から前のポジションをやっていたので、ゴールを決めたい気持ちは誰よりも強いと思います。今はセンターバックをやっていてなかなか狙うチャンスはありませんが、常にミドルシュートは狙っています。そういう気持ちが今回のゴールにつながっているのかなと思います」

――プロ入り後に實藤選手が決めたゴールの大半はセットプレーからですが、アクロバティックなものだけでなく、ファーサイドにポジションを取って、流れてきたボールをダイレクトで合わせたり、こぼれ球に詰める“ストライカーらしい”ゴールが多いのも印象的です。ゴール前でのポジショニングに関して意識していることはありますか?

「ボールがこぼれてきそうなところにいようと常に考えています。クロスに対してファーストでバチッと合わせるゴールはあまり取れる方ではないと思っているんです。去年は一度ありましたけど(J1第33節セレッソ大阪戦で決めたヘディングシュート)、それよりも誰かがニアでつぶれて、ファーにこぼれてきたところをボレーとか、セカンドボールのところにアンテナを張るようにしています」

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