35歳のレジェンドFWヤン・スーが主張「選手たちは最善を尽くして戦うはずだ」

　カタール・ワールドカップ（W杯）アジア最終予選で10試合を戦って1勝にとどまり、W杯出場を逃した中国代表。ファンから批判の声が上がっていたなか、中国のレジェンドFWは中国サッカー界の問題と主張している。韓国のサッカー専門誌「ベストイレブン」が伝えた。

　W杯最終予選で苦戦を強いられた中国は、昨年12月に監督交代に踏み切るも巻き返せず、最終的に1勝3分6敗の5位でフィニッシュ。最下位のベトナムから1勝をもぎ取ったものの、期待外れに終わった成績に議論が巻き起こっていた。

　中国代表として54試合に出場し、同国歴代2位の28ゴールをマークした35歳のレジェンドFWヤン・スーは中国代表への批判に対してSNSで反応。「代表チームは現在、最高の選手が集まった場所だ。あなたたちも彼らを最高と呼ぶ」とし、「彼ら（代表選手）がどうと言うよりも、中国サッカーが全体的に遅れていることを認識しなければならない。それでも選手たちは最善を尽くして戦うはずだ」と発信している。

　韓国のサッカー専門誌「ベストイレブン」は「中国のレジェンド、代表チームを批判する人たちへ一言、『全体的に遅れている…』」と報道。自国の現実を直視するとともに、選手たちの戦う意志は見てほしいと訴えたヤン・スーの反応について、「中国サッカー界のレベルが低く、すべての問題が中国代表にあるわけではないことを指摘するためだった」と伝えていた。