「どちらにも良さはある」 3戦連続ドローの浦和、遅攻と速攻の“ズレ”を選手はどう感じた?

小泉は「縦に速い選手が増えた」ことで特徴の変化を指摘

 これで浦和は4月2日の北海道コンサドーレ札幌戦(1-1)、6日の清水エスパルス戦(1-1)に続く3試合連続の引き分け。それぞれに内容は違い、スタメン出場したMF小泉佳穂は、「札幌戦は引き込んでカウンターみたいになったけど、それもプランの1つ。今日はそういう相手ではなくて主導権を握ると予測された。実際はボールを握れて少なからず絡んだなかでチャンスは作れたけど、結果的には0点。決めるところを決めると言うのは簡単だけど、もう少しゴール前での仕事ができれば良かった」と話した。

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 一方で、合流からスタメン出場が続くMFダヴィド・モーベルグ、途中出場したMF松尾佑介、ユンカーといった選手たちは攻撃をスピードアップさせようとするプレーが目立ち、ボールを安定して持とうとする場面と速く攻める場面がチーム内で噛み合っていない感もある。小泉はロドリゲス監督の狙いも推し量りながら、現状を話した。

「縦に速い選手が増えたので、チームのやり方が変わったというよりはその特徴を生かす、そういう試合がたまたま今は増えているだけかなと思う。もう少し押し込んで相手を揺さぶって時間を作れたほうがリカルド監督の理想には近いとは思うけど、戦術ありきというよりは個人があって戦術をアジャストすると思うので、僕としては時間を作るのが特徴。そこを意識して押し込んで揺さぶることも意識したけど、どちらにも良さはあると思う」

 全体にオープンな往復回数の多い試合と、全体が押し上げて敵陣に押し込んでいく試合では良さを出す選手も変わってきそうだ。さまざまなタイプがいて選手層に幅がある浦和だが、その部分が噛み合ってくるかどうかがチーム全体がうまく回るかのポイントになりそうだ。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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