「役割は攻撃にエネルギーを注入すること」 デビューの浦和新助っ人シャルクが今後に自信
後半36分からピッチに立ち、シュートを狙う場面も
浦和レッズの新外国人、U-21オランダ代表経験を持つFWアレックス・シャルクは、チームへの合流からわずか6日目にして、4月10日のJ1リーグ第8節FC東京戦(0-0)で途中出場してデビュー。キレのある動きも見せ、「自分の役割は攻撃にエネルギーを注入し、相手の脅威になってチャンスをクリエイトすること」と話した。
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両チームが得点なく迎えた後半36分、浦和のリカルド・ロドリゲス監督はシャルクを交代要員としてスタンバイした。浦和はJリーグの定める第1登録ウインドー(4月1日まで)の締め切りが近づいた3月25日、スイス1部のセルヴェットFCから完全移籍でのシャルク獲得がクラブ間合意したと発表。4月5日のトレーニングでチームに合流したことを明らかにしていた。それからわずか6日後に、J1デビューのピッチに立った。
デンマーク人FWキャスパー・ユンカーの周囲で動くセカンドトップのような形になったシャルクは、中盤からボールを引き出しつつペナルティーエリア内にも侵入。角度のないところからシュートを狙う場面もあったが、ゴールを奪うに至らず、試合は0-0で引き分けた。
シャルクは試合後、「自分が入った時は前に、前にと勝ちを狙って入った。ゲームを支配しているなかで結果を残すため、ゴール、アシストを狙ったが叶わずに残念だった。相手のゴール近くへどんどん侵入するのがストロングポイント。もう5分あれば得点が生まれたかもしれない。自分の役割は攻撃にエネルギーを注入し、相手の脅威になってチャンスをクリエイトすること。常にベストを尽くしてハードワークすることで貢献したい」と話した。
いきなりの出場になったが、「実際にここに来る前、スイスでは4分の3シーズンプレーして、25試合に出ていた。身体としてはかなり上がっている状況だった。日本への移動などで2週間、動けていなかったので、調整するのに数日間が必要だった。実際には練習に加わったのも3回か4回。早くチームに順応する必要がある。監督も準備してくれたし自分も準備をして、試合に向けて整っていると伝えた」と、即戦力として機能できる状況にある。
この後、浦和は4月16日に始まるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の戦いでタイへと旅立つ。外国人枠の関係で試合毎に登録メンバーを入れ替える必要はあるものの、「今のところ100%ではないけど、3週間過ごすACLがいい機会。この期間を使って100%に戻したい」と、状態アップと活躍を誓った。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)