浦和、“決定力不足”打開へ助っ人FWシャルクが加入会見 ACLメンバー登録済み「繊細なタッチでゴールを狙う」
スイス1部のセルヴェットFCから完全移籍で加入
浦和レッズは4月8日に新加入のオランダ人FWアレックス・シャルクの加入会見を行った。得点力が期待されるシャルクは「常に120%、1分1分、どの試合も最後まで戦い続けるメンタリティーを持っている」と決意を語っている。
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浦和はJリーグの定める第1登録ウインドー(4月1日まで)の締め切りが近づいた3月25日にスイス1部のセルヴェットFCから完全移籍での獲得がクラブ間合意したと発表。4月5日のトレーニングでチームに合流したことを明らかにしていた。
西野努テクニカル・ダイレクター(TD)は、昨季のFWキャスパー・ユンカー獲得と同様にシーズン開幕後の獲得になったことについて「もちろん理想はシーズンの始まるところだが、様々な要素があってこの時期になった」とコメント。そのうえで「ウインドーの最後で強力なストライカー獲得を発表できるのをうれしく思う。ここ最近の試合でも決めきれずに勝利を逃している。チームの課題を克服する力になってくれると思う」と期待を寄せた。
自身がオランダU-21代表でデビューした際につけた思い入れのある「17番」を付けるシャルクは、自身のプレースタイルについて「もちろんゴールをすることに重要性を感じるけど、特にボックスの中で相手に脅威になるようなところに自分の特徴を感じる。アシストも重要だけれども。常に120%、1分1分、どの試合も最後まで戦い続けるメンタリティーを持っている」と話した。
171センチで長身とは言えないシャルクだが、自身の憧れであり似た要素を持つプレーヤーに元アルゼンチン代表FWセルヒオ・アグエロの名前を挙げた。さらに「基本的には両足を使えるので、必要な時にターンをして難しい角度からでもシュートする。ボックスに入る角度や引き出す動き、クロスへのランニング、そのような要素を重要だと思っているし、ストロングポイントと思っている。ゴールへの嗅覚でどこに来るか予想しながら向かい、繊細なタッチでゴールを狙うのが特徴」と、ストライカーとしてのプレーを展望している。
西野TDも「FWに求めるものを挙げるなら得点能力、周囲とのコンビネーション、守備能力が大事。彼はこの3つの平均値が凄く高い。トップだけでなく、トップ下でも活躍してくれることを期待している」と、前線での万能性にも期待をかけた。4月15日に初戦を迎えるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)のメンバー登録も済ませてあると西野TDは話し、試合毎に最大3人の外国人枠があるため、FWキャスパー・ユンカー、MFダヴィド・モーベルグ、DFアレクサンダー・ショルツと併用されることが見込まれる。
浦和は今季、決定力不足が勝ち点を伸ばせない理由の1つになっている。前線に活力を与えそうな新戦力のプレーが注目される。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)