“憧れのアイドル”トーレスから受け取った最高の思い出 リバプール加入の新鋭アタッカーが告白

トーレスのワイナルドゥムへの粋な振る舞い

「彼は僕の元へすぐにやってくると、『ユニホームを交換しようよ』と言ってくれたんだ。僕は当時からずっと彼のエースストライカーらしいプレーが大好きだった。今でももちろんユニホームは取ってあるよ。僕は、トーレスの大ファンなのだから。あのいざこざのおかげで、トーレスとユニホーム交換ができた。感謝しないとね」

 当時16歳だったワイナルドゥムは、憧れのトーレスと交わしたユニホーム交換を「最高の思い出」と振り返った。そしてインタビューの最後に、9年前に交換したユニホームを今どうしているのかを尋ねられると、「実家のロッテルダムに置いてあるよ。フレームには入れてないんだ。そうしたかったんだけど、彼のユニホームはたくさん持っているから難しくて。まぁおそらく、全部フレームに入れて飾ることになるかな」と笑顔で答えた。

 リバプールにとってトーレスは、窮地でチームを勝利に導く救世主だった。そのトーレスはすでにチームを去り、現在リバプールには絶対的なエースが不在と言える状況だ。9年の時を経てトーレスと同じユニホームに袖を通すことになったワイナルドゥムが、2列目を主戦場としながらも憧れのアイドルの背負ったエースの座を継承することになるかもしれない。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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