「キャリアのピークを過ぎる」 名将ベンゲル、リバプールFWサラーの契約交渉停滞に挙げた「問題」とは?

リバプールで活躍するFWモハメド・サラー【写真:AP】
リバプールで活躍するFWモハメド・サラー【写真:AP】

「1つの問題が解決すると、すぐに次の問題が出てくる類のもの」と指摘

 イングランド1部リバプールは、2023年6月末で契約が満了を迎えるエジプト代表FWモハメド・サラーとの契約延長交渉が長引いている。かつてアーセナルを率いたフランス人監督のアーセン・ベンゲル氏は、今年6月に30歳となるアタッカーと契約を結ぶ難しさについて言及している。英地元紙「リバプール・エコー」が報じた。

 2017年にイタリア1部ASローマからリバプールに加入したサラーは、これまでリバプールで公式戦241試合に出場して153得点57アシストを記録。2017-18シーズンと18-19シーズンにはプレミアリーグの得点王に輝き、クラブもUEFAチャンピオンズリーグ(CL)優勝やプレミアリーグ優勝などのタイトルに導いている。

 世界でも有数のアタッカーとして評価されているサラーは、リバプールに留まりたい意向を示しているが、クラブの提示額と要求額には差があるとされ、契約は合意に至っていない。それでも、両者の交渉は続いており、契約合意は間近だと報じられている。

 そうした状況のなかでベンゲル氏は、30歳に近づく選手と大型契約を結ぶ難しさを明かした。「これは、1つの問題が解決すると、すぐに次の問題が出てくる類のものだ。ある選手を留めるために最大限のことをするのだが、同時にその選手に遠くない選手がいることも分かっている。そして、最初のほうにお金をかけすぎることで、次に十分なお金が残っていない状況になるんだ」と、説明している。

 実際、リバプールは同じタイミングでブラジル代表FWロベルト・フィルミーノとセネガル代表FWサディオ・マネも契約満了を迎える。彼らにとっても、サラーとの交渉の行方は気になるところのはずだ。

 ベンゲル氏は「彼(サラー)は、例外的なシーズンを過ごしている。そして、彼は加入以降、毎シーズン、成長を続けている。新たな契約を受けるに値するよ。ただし、30歳に近い選手と契約を結ぶ時、期間をどうするかは大きな問題だ。なぜなら、最高額を支払う選手はキャリアのピークを過ぎることになるからね」と、長期契約を結ぶことについてのリスクを唱えた。

 近年では、30代後半に入ってもトッププレーヤーが活躍を続けることは珍しいことではなくなっているが、リバプールはどのような条件でサラーをクラブに留めることになるのだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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