大型攻撃的MFハフェルツはドイツ躍進の鍵を握るスーパースター候補

■【ドイツの注目選手】

MFカイ・ハフェルツ（チェルシー）
MFレロイ・サネ（バイエルン・ミュンヘン）

　MFハフェルツ（チェルシー）はレバークーゼンの下部組織で育った大型の攻撃的MFで、プレミアリーグでは「ハヴァーツ」という呼び方で通っている。190センチという恵まれたサイズの割に機敏性が高く、正確なファーストコントロールから左足で放つシュートは抜群の決定力を誇る。さらに迫力あるドリブルやワンタッチでの絶妙なラストパスなど、力強さと柔らかさを融合したようなタレントだ。19歳で代表初招集、EURO2020ではポーランド戦とハンガリー戦でゴールを決めて、グループリーグ突破の立役者になった。若くして強いハートを備えており、ドイツ躍進の鍵を握るスーパースター候補だ。

　一方、MFサネ（バイエルン）は爆発的なスピードと繊細なボールタッチを兼ね備えるアタッカーで、ドリブル、パス、シュートと1つ1つのプレーが創造性に満ちている。基本ポジションは左のサイドハーフやウイング。ハフェルツと同じ左利きで、ポジションがやや被るところもあるが、フリック監督は2列目で併用することも厭わない。実際、2人が並び立てば、個人技とコンビネーションを織り交ぜた仕掛けが可能になる。シャルケからマンチェスター・シティに移籍し、主力としてプレミアリーグ優勝も経験したが、前回W杯はまさかのメンバー外に。カタールW杯はある意味でリベンジの場所になる。