ベルギー代表監督、ルカクのチェルシー退団の可能性を示唆 「重要な節目を迎えるかもしれない」
マルチネス監督は「考えは常に共有している」と発言
イングランド1部チェルシーに所属するベルギー代表FWロメル・ルカクは、今シーズン開幕前にクラブ史上最高額となる移籍金1億1500万ユーロ(約150億円)でイタリア1部インテルから加入した。ただ、多くの面でうまくいっていないため、退団を希望していると報じられたなか、ベルギー代表のロベルト・マルチネス監督が夏に移籍する可能性を示唆した。英メディア「90min」が報じている。
2021-22シーズン開幕前、インテルからチェルシーに移籍したルカクだが、移籍金に見合う活躍はできず。さらにトーマス・トゥヘル監督と衝突し、インテル復帰を希望するコメントをしていた。加えてチェルシーは、ロシア人オーナーであるロマン・アブラモビッチ氏がロシア軍によるウクライナ侵攻により、制裁措置を受けて資産が凍結されており、混乱に陥っている。
そんななか、4月1日には11月に開幕するカタール・ワールドカップ(W杯)の組み合わせ抽選会が行われ、ベルギーはカナダ、モロッコ、クロアチアと同じF組に入った。ベルギー代表のマルチネス監督は、今回が最後のW杯になる可能性が高いベルギーの黄金世代の選手たちが、最高の状態でW杯を迎えることを期待しているという。
「私は、どの選手についても夏の前に判断を下したり、評価をしたりすることはない。なぜなら普通の状況にないからだ。W杯までは7か月もあり、今よりも、大会が近くなってから、細部に注目するべきだろう。それに夏のタイミングで、多くの選手が移籍をして、異なる感情を持つことになるかもしれない。
ロメルは9月にどう感じているかで評価されないといけないし、同じことはエデン・アザールやほかの数名にも言える。ただ、彼(ルカク)は夏にキャリアで重要な節目を迎えるかもしれない選手の1人だ。私はすべての選手と近い関係にある。私から選手たちにどうするべきかを言うことはないが、彼らの考えは常に共有している」
マルチネス監督にとっても、代表で中心選手であるルカクやスペイン1部レアル・マドリードで構想外となっているFWエデン・アザールの状態は気がかりなところだろう。W杯の開催される11月を前に、夏の移籍市場で彼らは新天地を求めることになるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)