浦和新10番モーベルグ、鮮やか2戦連発&守備で存在感 GK西川も絶賛「かなり献身的」
浦和MFモーベルグが初先発を飾るも札幌戦は1-1のドロー
浦和レッズの新たな「10番」、スウェーデン代表歴を持つMFダヴィド・モーベルグは、4月2日にアウェーで行われたJ1リーグ第6節北海道コンサドーレ札幌戦(1-1)で加入後の初スタメンを飾った。前半にPKで先制点を奪い、デビューから2試合連続ゴールとなった。
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モーベルグはチェコの名門スパルタ・プラハから今季に向けての移籍加入が決まっていたが、新型コロナウイルスの影響で来日ができずに入国できたのが3月になってからだった。それでも、3月19日のジュビロ磐田戦でハーフタイム明けから出場してデビューすると、いきなりのゴール。インターナショナル・マッチウィークの中断期間にトレーニングを積み、この札幌戦で初スタメンのピッチに立った。
このゲームでは、リカルド・ロドリゲス監督が札幌対策という形で変則的な4-3-3システムで臨み、モーベルグは右のウイングに入った。守備のタスクも多いポジションだったが、主将のGK西川周作も「かなり守備のところでも献身的に動いてくれた」と話すなど、チームプレーの中で機能しつつ、ボールが入った時にはドリブルで脅威になった。
そして前半26分、モーベルグは右サイドでボールを持つと相手を引き付けて攻撃参加してきたDF馬渡和彰の前のスペースへパス。ここから馬渡がクロスを入れると相手のハンドとなりPKを獲得。これをモーベルグがゴール右に蹴り込んで2試合連続ゴールになった。
モーベルグは後半11分に交代で退き、その後にチームは追いつかれた。相手が退場者を出したラスト10分ほどでは勝ち越しチャンスもあったが生かせず、チームは1-1で引き分けに終わった。
短めのプレータイムとなったモーベルグだが、「もう少々、数分はプレーできたと思うが、個人的にはこの時間で満足している。ただし、徐々にプレー時間を増やしていきたい」と話し、現時点のコンディションではフル出場には厳しい模様だ。それでも、ピッチ上では明らかに違いを作る存在として君臨していた。
浦和は4月、この札幌戦からリーグ3連戦、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージ6試合との合計9試合を行う厳しい日程になる。それでもモーベルグは「チェコでプレーをしていた時もこのようなスケジュールで常に試合に出ていた」と、問題はないと話している。
この札幌戦で、守備面において献身的な姿勢を見せる選手であることが確認されたのもチームにとって心強いだろう。スタートダッシュに失敗した浦和が巻き返しを見せていくには「10番」の力が欠かせなくなりそうだ。