日本、スペイン、ドイツ…W杯対戦国「戦力格付け」チェック 5項目&総合評価に見る森保ジャパンの立ち位置は?
【DF】頭一つ抜けているのはドイツ、冨安が万全ならトップクラスのDFだが…
【項目3/DF】
スペイン B
ドイツ A
日本 B
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ドイツもスペインも列強国の中で自慢のセクションとは言い難い。ただ、ドイツはアントニオ・リュディガー(チェルシー)、ニクラス・ズーレ(バイエルン)、ティロ・ケーラー(パリ・サンジェルマン)と、前からのハイプレスをカバーしながら、しっかりデュエルで勝てる選手が揃っている。
スペインは左利きのアイメリク・ラポルテ(シティ)を軸に、ビルドアップに優れた選手がベースだが、左サイドバックのジョルディ・アルバ(バルセロナ)は攻撃の起点となるので、右のセサル・アスピリクエタ(チェルシー)には攻守両面で、多様な仕事が求められている。ルイス・エンリケ監督のサッカーを支える影のキーマンだ。日本もここは決して弱くない。
冨安健洋(アーセナル)はコンディションが万全ならトップクラスのDFに名を連ねるレベル。ただ、少し怪我がちになっていることは気がかりだ。キャプテンの吉田麻也(サンプドリア)は技術面でも精神面でも頼れる存在だが、予選では個人のパフォーマンスにムラが出ており、本大会では板倉滉(シャルケ)が奪っていてもおかしくない。右サイドバックは酒井宏樹と山根視来が競うパワーポジションだが、左は中山雄太(ズウォレ)が台頭しているものの、本番仕様としては不安を残している。
河治良幸
かわじ・よしゆき/東京都出身。「エル・ゴラッソ」創刊に携わり、日本代表を担当。著書は「サッカーの見方が180度変わる データ進化論」(ソル・メディア)など。NHK「ミラクルボディー」の「スペイン代表 世界最強の“天才脳”」を監修。タグマのウェブマガジン「サッカーの羅針盤」を運営。国内外で取材を続けながら、プレー分析を軸にサッカーの潮流を見守る。