札幌の荒野が危険タックルで一発退場…浦和が猛攻も1-1ドロー 判定抗議など後半AT13分の激闘

先制ゴールを決めた浦和MFモーベルグ【写真:Getty Images】
先制ゴールを決めた浦和MFモーベルグ【写真:Getty Images】

モーベルグの一撃で浦和が先制、後半に金子拓郎が同点ゴール

 北海道コンサドーレ札幌が浦和レッズをホームに迎え撃った4月2日のJ1リーグ第6節は、浦和が先制するも札幌が同点に追い付く展開となり1-1の引き分けに終わった。

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 浦和は前節にデビューしたスウェーデン代表歴を持つMFダヴィド・モーベルグが加入後の初スタメンに入り、この試合は4-3-3に近い配置で臨んだ。一方の札幌は、浦和から期限付き移籍中のFW興梠慎三が契約により出場不可ということもあり、MFガブリエル・シャビエルが1トップの位置に入った。

 序盤から浦和は札幌のビルドアップに対して守備の役割を明確にして構え、一方の札幌はマンツーマン気味に前から追いかけるチャレンジングなサッカーを披露。互いに攻撃を見せ合う展開になった。

 そうしたなか、浦和は前半28分に右サイドからDF馬渡和彰がクロスを入れようとしたところ、DF福森晃斗がスライディングでブロック。この時に福森が腕を上げて飛び込み、そこにボールが当たったことでハンドと判定された。一度はペナルティーエリア(PA)すぐ外のフリーキックと判定されたが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が映像確認して反則の地点がPA内だと確認し、PKに修正された。

 浦和はこれをモーベルグが冷静に蹴り込んで同30分の先制点として、1-0のリードでハーフタイムを迎えた。

 後半に入ると1点を追う札幌が浦和の守備網を突破する回数が増えた。浦和はFWキャスパー・ユンカーとモーベルグに代え、MF関根貴大と横浜FCから移籍加入後の初出場になるMF松尾佑介を投入。一方の札幌もMFルーカス・フェルナンデスやFW中島大嘉といった攻撃的な選手を入れてゲームを動かしにかかった。

 後半27分、札幌はゴール前に入れるとMF金子拓郎が上手くボールを受けて左足シュートを決め、1-1の同点に追い付いた。しかし札幌は同32分、MF荒野拓馬が相手選手の背後から足の裏で踏みつけるタックルを行い、VARの進言を受けた主審が映像を確認したうえでレッドカードを提示。10人になって残り時間を戦うことになった。

 一度は5バック気味にして逃げ切りを狙うも追い付かれた浦和のリカルド・ロドリゲス監督だが、この退場の直後にMF小泉佳穂を投入して再び攻撃的にシフトして勝ち越しゴールを狙った。しかし、決勝ゴールは生まれずにこのまま1-1で引き分け。両チームが判定に抗議する回数やピッチ上に選手が倒れ込む回数が多くなり、最終的には後半のアディショナルタイム13分を経て勝ち点1を分け合う結果になった。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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