ブラジルの“元神童”パトが欧州再々上陸! ビジャレアル移籍決定でスペイン初挑戦へ

ミランで輝きを放ったスピードスター 昨季途中にチェルシー移籍も不発に終わる

 かつて“ブラジルの神童”と呼ばれたアタッカーであるFWアレシャンドレ・パトが、スペインのリーガ・エスパニョーラに初挑戦することが決まった。現地時間26日に所属元であるブラジルのコリンチャンスが、パトのビジャレアルへの完全移籍を正式発表した。

 パトは2006年に17歳にしてブラジルのインテルナシオナウの一員としてクラブワールドカップに出場。アル・アハリ戦で見せた肩でリフティングしながらボールを前に運ぶプレーは、今でも大会のハイライト映像で使用されるほど有名な一コマになった。翌年夏には欧州のビッグクラブによる争奪戦の末、約35億円の移籍金でACミランに加入。当時のイタリアにおけるEU圏外選手の登録年齢制限により、08年1月から正式にプレーをスタートさせた。

 ミラン時代には結婚から1年でのスピード離婚の後、クラブのシルビオ・ベルルスコーニ会長の娘であるバルバラと交際するなどピッチ外でも話題を提供しながらプレーしたが、相次ぐ怪我にも泣かされた。結局、13年1月の移籍市場で母国ブラジルのコリンチャンスに移籍していた。

 その後、ヨーロッパでのプレーを望んだパトは、昨季の冬の移籍市場でチェルシーに期限付き移籍。半年間プレーしたものの、2試合出場1ゴールと満足な出場機会と結果は得られなかった。それでもヨーロッパでのプレー継続を望んだパトは、今夏の移籍市場で“欧州再々上陸”を模索。最終的にビジャレアルとの合意に達した。

 神童と呼ばれた頃から10年近くの歳月が流れ、9月には27歳になる。パトは初挑戦となるスペインの地で、その実力を見せつけることができるだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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