闘莉王が危惧「4万4600人は良くない」 日本代表戦のサポーター離れ危機に見解「もう一回見直さないと」
「闘莉王TV」最新回でW杯最終予選・ベトナム戦の観客数に言及
日本代表は、3月29日に行われたカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選第10節ベトナム戦に1-1で引き分けた。新型コロナウイルスの影響による入場者数制限が設けられなかった一戦で、観客数は4万4600人と発表された。聖地・埼玉スタジアムの集客可能数を大きく下回る現状に、元日本代表DF田中マルクス闘莉王氏は危惧。「サッカーの楽しさ、面白さが伝わっていない」と苦言を呈している。
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闘莉王氏の公式YouTubeチャンネル「闘莉王TV」の最新回は最下位ベトナム相手のドロー劇。収容人数6万3700人を誇る聖地・埼玉スタジアムは埼玉県の「蔓延防止等重点措置」が解除されたことで、収容率の上限も解除された。
主将のDF吉田麻也も試合前の記者会見で、6万人の来場を呼び掛けたが、当日券も売り出された試合で発表された観客数は4万4600人だった。
「4万4600人は良くない数字ですね。僕がレッズにいたときよりも数字が全然悪い」
自らの日本代表時代に試合で着用したという「背番号4」のユニフォーム姿で登場した闘莉王氏は落胆を隠せない様子だった。
浦和レッズの黄金時代の立役者だった闘将だが、当時の埼玉スタジアムは満員状態。リーグ戦最終戦の2006年12月2日のガンバ大阪戦では6万2241人の大入りに。日本代表でも12年6月3日に行われたブラジルW杯最終予選オマーン戦では6万3551人を記録していた。
すでにW杯出場を決めている一戦は消化試合で、平日ナイターでの開催だったが、闘莉王氏は観客数から森保ジャパンへのサポーター離れ危機を危惧している。
「それが現実かもしれない。僕らが言っているように、サッカーの楽しさ、面白さというものが最近皆さんに伝わっていないかもしれない。そういうところから、もう一回根本的にサッカーを見直す。Jリーグ、日本サッカー協会、日本代表というもの、なぜサポーターが見に来ないのか、見直さないといけない。考え直さないといけない」
ベトナム戦前にはサポーターへの感謝の気持ちと代表熱を呼び起こすためにゴールラッシュを期待していた闘莉王氏。ホームの観衆を前に最下位ベトナム相手にドローとなった現実を立て直すべく提言も飛び出す最新回になっている。