「衝撃的な映像」と海外騒然 “レーザー妨害”のFWサラー、セネガルファンから物投げ付け被害…人種差別行為も発覚か

エジプト代表FWモハメド・サラー【写真:Getty Images】
エジプト代表FWモハメド・サラー【写真:Getty Images】

W杯アフリカ予選「セネガル対エジプト」で、エジプト代表FWサラーが敵地ファンから被害で物議

 カタール・ワールドカップ(W杯)アフリカ最終予選のセネガル対エジプトの一戦で、エジプト代表FWモハメド・サラー(リバプール)がセネガルファンから無数のレーザーポインターで妨害を受けたことが物議を醸しているなか、エジプトサッカー連盟(FA)は同選手が人種差別被害を受けたと主張。試合終了後、スタジアムから引き上げる際には、地元サポーターから物が投げつけられ、海外メディアは「衝撃的な映像」と注目している。

 W杯本大会の出場権を懸けたアフリカ最終予選はホーム&アウェー形式で行われ、第1戦はエジプトが0-1で勝利。セネガルのホームで行われた第2戦では、前半4分にオウンゴールでセネガルが1-0とし、2試合合計スコア1-1のまま90分間を終える。その後、延長戦でも決着がつかずPK戦へともつれ込んだ。

 このPK戦を3-1で制したセネガルが2大会連続3度目のワールドカップ出場を決めたなか、この試合ではセネガルのファンによるエジプト選手への攻撃が物議を醸している。試合中から選手に緑色のレーザーポインターが照射されるシーンが確認されており、エジプト1人目のキッカーとして登場したサラーに対しては、無数のレーザーが向けられ、非難の声が相次いでいる。

 サラーへの被害はこれだけに止まらなかったようだ。SNS上でアップされた試合後の映像では、ファンがピッチに侵入するなか、セキュリティースタッフに警護を受けながらスタジアムの選手通用トンネルに向かっていくサラーに対して物が投げつけられる様子が映し出されている。

 エジプトFAからは非難声明が発表されており、「エジプト代表チームは、スタンドでエジプト選手全般、特にモハメド・サラーに対する攻撃的なサインで人種差別に晒された」と主張。ウォームアップ中には選手たちに瓶や石を投げつけるなどして威圧され、チームのバスも窓ガラスを割られたり怪我をしたりする暴行を受けたという。

 サラーがピッチを後にする映像に注目した英紙「ザ・サン」は「W杯敗退後、セネガルファンからミサイルを浴びたサラーに、人種差別を受けたとする衝撃的な映像が流される」と報道。“レーザー妨害”による一件の余波が拡大するなか、セネガルサポーターのサラーに対する横行はさらなる物議を醸しそうだ。

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