森保ジャパン、W杯最終予選出場メンバー通信簿 文句なしのMVP&本大会へ“収穫”となったタレントは?
救世主・田中碧は4-3-3の申し子
【MF】
■遠藤 航(シュツットガルト) 6.5点
最終予選成績:9試合・0得点
チームの主軸と言っていい存在で、4-3-3を導入する時も、森保監督は彼がアンカーでどっしり構える前提があっただろう。吉田不在時にはキャプテンとして勝利を支えた。パス出しのところで相手ボールにしてしまうミスが目立つのは課題。それも自分で奪回してしまうのだが。
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■柴崎 岳(レガネス) 5点
最終予選成績:7試合・0得点
アウェーのサウジアラビア戦で痛恨のミスをしてしまったが、スタメンを外れた理由はおそらくそれではない。4-3-3をベースに考えると、明確な居場所が見出しにくいのは確かだ。アンカーを担った最終節ベトナム戦も配球こそ安定したものの、脇を突かれて危ないシーンが。
■守田英正(サンタ・クララ) 6.5点
最終予選成績:7試合・0得点
ホームのオーストラリア戦で遠藤航、田中碧と中盤を形成して勝利を支え、その後も主力として予選突破に導いた。立ち上がりでミスが目立つ試合もあったが、周囲とのポジション関係などで改善できる修正力は大きな強み。攻撃ではフィニッシュの関わり方に課題も、直接のアシストでなくてもゴールの起点になるシーンも多かった。
■鎌田大地(フランクフルト) 5点
最終予選成績:3試合・0得点
2次予選で攻撃の中心を担ったが、最終予選初戦でオマーンに敗れると、チームの悪い流れに飲まれてしまった。攻撃的なコンセプトなら4-3-3のインサイドハーフもこなせるが、ワイドに守備の強度を出していくプランだと序列が下がってしまう。堂安と同じく、クラブでのパフォーマンスは悪くない。今後、森保監督が世界向けにどうオプションを組んでいくかで立場が変わりうる。
■田中 碧(デュッセルドルフ) 7点
最終予選成績:7試合・1得点
ホームのオーストラリア戦ではA代表デビュー戦で先制点などMOM級の活躍。ボランチを3人並べる4-3-3の申し子的な存在だが、継続的に使っていく中で役割を調整していくところで課題が見られる。世界向けには鋭い縦パスや速いサイドチェンジなども増やしたい。
■旗手怜央(セルティック) 5.5
最終予選成績:1試合・0得点
最後のベトナム戦でチャンスをもらったが、緊張というより、チーム全体が機能不全になったなかで役割が不明瞭になってウロウロしていた。流れが向けば決め手を出せる選手であることはセルティックでも証明済であるだけに、旗手をトップ下に残した4-2-3-1にしてみるなど、後半の修正能力も見たかった。森保監督にも責任が。再度チャンスを与えてもらいたい。
河治良幸
かわじ・よしゆき/東京都出身。「エル・ゴラッソ」創刊に携わり、日本代表を担当。著書は「サッカーの見方が180度変わる データ進化論」(ソル・メディア)など。NHK「ミラクルボディー」の「スペイン代表 世界最強の“天才脳”」を監修。タグマのウェブマガジン「サッカーの羅針盤」を運営。国内外で取材を続けながら、プレー分析を軸にサッカーの潮流を見守る。