闘莉王、森保ジャパン先発組の“明暗”を指摘「全員が全員悪かったわけではない」
大幅な先発メンバー変更のベトナム戦は1-1ドロー、後半から内容一変
日本代表は、3月29日に行われたカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選第10節ベトナム戦に1-1で引き分けた。元日本代表DF田中マルクス闘莉王氏は、故障欠場中のFW大迫勇也(ヴィッセル神戸)に代わる1トップ候補として期待していた鹿島アントラーズFW上田綺世のパフォーマンスに言及。前節から大幅に変更したベトナム戦の先発イレブンの“明暗”を指摘している。
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闘莉王氏のYouTubeチャンネル「闘莉王TV」の最新回は、最下位ベトナム相手のドロー劇。前回の敵地オーストラリア戦の途中出場で奮闘した上田のベトナム戦スタメンを熱望し、実際に起用されたものの、そのパフォーマンスには物足りなさが残ったと語る。
「正直、綺世に期待していた。まだまだ少し足りないな。そう思いました。チャンスという点ではそんなに作れなかった。全体的に相手を広げてから、どんどん中から攻めれば良かった」
1トップとして先発した上田だが、ベトナム戦では大迫の座を奪うほどのパフォーマンスは見られなかったと指摘。中盤との連係もなかなか噛み合わなかったなか、「柴崎の出来も全然良くない。旗手もレベル的には立ち止まっている印象。今日の試合を見るとオーストラリア戦で出ていた人の方がレベルが上」と、闘莉王氏は見ている。
最終予選を通じて連係が成熟してきたコアメンバーたちが投入された後半から日本の内容は一変し、そのパフォーマンスを闘莉王氏も高く評価する。
「後半は全然違う。メンバーが変わった。中盤の連係というものが非常に良かった。前半の三笘と久保の頑張りには非常に見るべきものがある。全員が全員悪かったわけではない。久保は前に行くアグレッシブさは見せた。みんな左を警戒して、右でも切り返したり。そういう評価はできる。あそこで厚みを出せない原口に問題がある。左では柴崎あたり、旗手あたりが、もっと厚みを出せば……」
左サイドを切り裂いたFW三笘薫、右サイドで仕掛ける姿勢を見せたFW久保建英の両翼は評価する一方、先発の中盤トリオと1トップには苦言モード。忖度ゼロの闘将節が炸裂する最新回となっている。