ファン・ハール監督、同胞オランダ人指揮官のマンU行きに反対「商業的なクラブだ」

オランダ代表を率いるルイス・ファン・ハール監督【写真:Getty Images】
オランダ代表を率いるルイス・ファン・ハール監督【写真:Getty Images】

アヤックスのテン・ハフ監督がマンU新監督候補として浮上

 イングランド1部マンチェスター・ユナイテッドは、ラルフ・ラングニック暫定監督の後任としてオランダ1部アヤックスを率いるエリック・テン・ハフ監督の招聘が噂されている。しかし、現オランダ代表指揮官で、2014年から16年まで2年間ユナイテッドを率いたルイス・ファン・ハール監督は同胞のマンチェスター行きに反対しているという。スペイン紙「マルカ」が報じた。

 テン・ハフ監督は17年からアヤックスを率い、2度のリーグ優勝に導いた。また、18-19シーズンにはUEFAチャンピオンズリーグで同クラブ22年ぶりとなるベスト4進出も果たしている。その手腕はヨーロッパ内でも高く評価されており、ラングニック暫定監督の後任としてユナイテッドが招聘を希望していると伝えられている。

 だが、ファン・ハール監督は52歳のオランダ人指揮官のマンチェスター行きに反対しているという。

 ファン・ハール監督はブラジル・ワールドカップ後にユナイテッドの監督に就任し、2シーズンにわたって指揮。2年目の15-16シーズンにはFAカップ優勝を果たしたが、直後に解任されていた。後にオランダ代表指揮官として復帰を果たす名将は“赤い悪魔”の愛称で知られる名門クラブは儲け主義のクラブだとし、テン・ハフ監督が行くべきクラブではないとの持論を展開している。

「エリック・テン・ハフは素晴らしい監督で、それを何度も示してきた。マンチェスター・ユナイテッドにも見合う監督だろう。だが、テン・ハフにはフットボールクラブが必要だ。商業的なクラブではない。マンチェスター・ユナイテッドは商業的なクラブだ」

 ファン・ハール監督はユナイテッド在籍時から当時のエド・ウッドワードCEOによる商業的にフォーカスしたクラブ運営に反対を示すなど、利益優先の考え方には否定的な考えを貫いている。先日も移民労働者の人権侵害問題が深刻化しているカタールでのワールドカップ開催に踏み切る国際サッカー連盟(FIFA)を「金や商業的な利益のため」と批判を展開していた。

 テン・ハフ監督の手腕に信頼を置いているからこそ、ピッチの上でのクオリティーよりお金を優先するクラブには行ってほしくないと感じているようだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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