ベトナム代表の韓国人監督、日本の防疫措置に不満露わ 「プライド傷ついた」「配慮足りない」
パク・ハンソ監督が防疫措置に対して見解、スタッフ1名が陽性判定
カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選で日本代表と対戦するベトナム代表の韓国人指揮官パク・ハンソ監督が3月28日、試合前日公式オンライン会見に出席。防疫措置に対して、「あまりにも行き過ぎた措置でプライドが傷ついた」と不満を露わにした。
W杯アジア最終予選9試合を終えて1勝8敗のベトナム。すでに予選敗退が決まっている状況で日本とのアウェー戦に臨むなか、パク・ハンソ監督は会見上で「チームは良い状況と言えない。来日メンバーもコロナ感染者が多く20名。負傷者も続出。戦力的には弱体化している」と、チーム状況について明かした。
ベトナムは26日にスタッフ1名が新型コロナウイルスの陽性判定に。JFA(日本サッカー協会)によると、来日便搭乗前の検査では陰性だったものの、到着した空港で行われた入国時の検査で陽性が確認されたといい、当該者はすでにチームを離れて療養しているという。
こうした状況に苛立ちを覚えているのか、パク・ハンソ監督は「私たちはアウェーに来たチーム。ホームの防疫措置に対して遵守するのが義務。しかし、あまりにも行き過ぎているのではないか。私たちはナショナルチームとして試合に来ている。あまりにも行き過ぎた措置でプライドが傷ついたし、ホームの国としてアウェーの国やチームに対する配慮は足りないのではないか」と不満をぶちまけた。
ベトナムメディアの報道によると、感染者は監督の通訳とされている。こうした状況もあってか、指揮官は続けて「監督として抗議をしたが、防疫義務違反で3日間隔離と言われた。抗議しただけで隔離するというなら、喜んでいくらでも隔離される」「私は韓国人でベトナム代表の監督。通訳がいないと意思疎通できない。配慮してほしいといったが、NOの1点張り。プライドも傷ついたし、ベトナムの監督として残念な気持ちでいっぱい」と、訴え続けていた。
(FOOTBALL ZONE編集部)