【日本代表】ベトナム戦スタメン考察 久保&三笘の“同時起用”を推奨、W杯本番への収穫に期待
出番が限られてきた有能なタレントたちが「4-3-3」でどう機能するか
オーストラリアとのアウェー戦を制し、カタール・ワールドカップ(W杯)出場を決めた日本は3月29日、最終予選のラストマッチ・ベトナム戦に臨む。勝利を目指しつつも、11月の本大会に向けた強化の意味合いも持つこの一戦で、森保ジャパンはどのような先発メンバーを送り込むのか。今後の試金石となり得るスタメンを考察する。
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昨年10月のオーストラリア戦から採用された「4-3-3」システムは、今となっては日本の基本布陣となった。ベトナム戦でもこのシステムをベースに戦うと見られるなかで、これまで十分なチャンスを与えられて来なかった有能なタレントたちがどう機能するかを見極めていく必要があるだろう。
とりわけ、注目されるのがMF久保建英(マジョルカ)だ。名門バルセロナの下部組織で磨かれたとあって、状況に応じた判断、テクニックは随一と言えるものの、A代表では出場機会が限られたこともあり、4-3-3システムでどの程度機能するのかは未知数。そうした意味でも、ベトナム戦ではできるだけ長い時間、起用したい。
仮に4-3-3でのスタメンとなれば、右ウイングとしてのプレーが有力。これまでMF伊東純也(ヘンク)が担ってきたこのポジションは、時に縦への突破力や執拗なプレスが求められてきた。スピードと豊富なスタミナを武器に躍動してきた伊東に対して、技巧派の久保がどんなパフォーマンスを示せるのかは興味深い。
久保の逆サイドには、オーストラリア戦で殊勲の2ゴールを決めた三笘を配置。昨年11月のオマーン戦(1-0)を含め、最終予選で出場した2試合はいずれも途中出場となっているなか、スタメン起用でどの程度のパフォーマンスを発揮できるのかを見極める場があってもいい。“技”で起点となれる右の久保と、“突破力”で仕留められる左の三笘による関係でチャンスに関与できるかもポイントと言えそうだ。
最前線にはFW上田綺世(鹿島アントラーズ)のスタメン起用を推奨。後半途中から出番を得たオーストラリア戦では、Jリーグでの好調ぶりを窺わせるような鋭いシュートも披露した。先発起用されたFW浅野拓磨(ボーフム)がアピール不足に終わったなか、ゴールへ迫るプレーに加え、前線からのプレスバックでも存在感を発揮。主力のFW大迫勇也(ヴィッセル神戸)に代わるCF候補として台頭できればチームにとって“収穫”となるだけに期待が懸かる。
(FOOTBALL ZONE編集部)