豪州戦の先制シーン、原口元気が語った“ドリブル回避”の理由 「あの選択で良かった」
豪州戦で途中出場後、山根へのパス供給から三笘が先制ゴール
日本代表は3月27日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のベトナム戦(29日)に向けたオンライン会見を実施。MF原口元気(ウニオン・ベルリン)は、自身のパスが起点で生まれた先制ゴールシーンについて、「結果を見ればあの選択で良かったと思う」と振り返った。
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勝てば日本のW杯出場が決まる大一番となったオーストラリアとの一戦で、原口はベンチスタートに。チャンスを決め切れずスコアレスで迎えた後半39分、MF田中碧に代わってピッチに立つと、その5分後にDF山根視来(川崎フロンターレ)へ供給したパスからMF三笘薫(ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ)の先制弾が生まれた。
インサイドハーフとして出番を得た原口は、「最初に考えたのはバランスを取って、失点だけはしたくないということ。リスクを取り過ぎず、なおかつ、あわよくば勝ち点3をとれればというバランスを考えた」と回想。先制ゴールシーンの直前のプレーについても、“バランス”を意識していたという。
「あのプレーもバランスを考えたなか、1回リターンして2回目を受けた時に、僕が中に切り込む選択肢もあったけど、両サイドも上がってたので、突っかけてカウンターを受けるより、時間をかけて攻撃しようと思ってあのようになった。それが結果的に山根と守田で崩して点になったので、結果を見ればあの選択で良かったと思う」
山根へパスを出す直前のプレーで、MF伊東純也(ヘンク)と2度パス交換をしていた原口。2回目にボールを受けた際、そこからドリブルで仕掛けていく選択肢もあったというが、引き分けでも本大会進出へ優位に立てる状況もあり、下手なリスクは冒せないという認識がパスの選択につながったようだ。
今回のW杯最終予選では、ここまで1試合の先発にとどまり、直近5試合のプレー時間はいずれも10分に満たず、切り札要員に甘んじてきた。それでも異を唱えず、チームが勝つために自己犠牲も厭わないプレーで戦ってきた姿は、少なからず評価を高めつつある。
日本の本大会進出を受け、ここから先に目指すはW杯本番での活躍。「W杯に対してめちゃくちゃ燃えているので、チャンスをものにできるように、本番には出られるように頑張りたい」と、言葉に力を込めた。