元日本代表DFがJ1序盤戦ベストイレブン選出 「思っていた以上のレベル」と評したのは?
ルーキー松木玖生のフィジカルは思っていた以上のレベル
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■松木玖生(FC東京)
年齢:18歳
Jプロ歴:1年目
今季成績:4試合0得点(出場342分)
大型ルーキーとして注目度が高いプレッシャーのなか、スタメン起用に応えているだけでも凄い。新たに就任したアルベル・プッチ・オルトネダ監督に抜擢される実力と運を持ち合わせている。フィジカルの強さは、プロの世界に入っても思っていた以上のレベル。チーム全体のバランスを取ることもできているので、今後のさらなる活躍に期待しています。
■橘田健人(川崎フロンターレ)
年齢:23歳
Jプロ歴:2年目
今季成績:6試合0得点(出場540分)
アンカーの両脇を使われる可能性があるなかでのリスク管理は見事。個人でボールを奪い切れるボール奪取能力は、チームメイトからするとすごく助かるんです。追い込んで追い込んで最後に取るよりも、橘田のところで取れるのは大きいと思います。
■鈴木雄斗(ジュビロ磐田)
年齢:28歳
Jプロ歴:11年目
今季成績:5試合4得点(出場450分)
鈴木雄斗はマリノスのユース出身で、(2012年に)なぜトップチームに昇格させないのかなと思ったくらい、当時から光るものがありました。水戸ホーリーホック、モンテディオ山形、川崎フロンターレ、ガンバ大阪、松本山雅FC、ジュビロ磐田と渡り歩いてきて、今季はすでに4ゴールで得点ランク1位。J1での自己ベストを早くも更新しています。長い距離をドリブルできるイメージで、サイドの上下運動がしやすいウイングバックのポジションが合っていますね。
■明本考浩(浦和レッズ)
年齢:24歳
Jプロ歴:3年目
今季成績:6試合0得点(出場463分)
第9節ヴィッセル神戸戦(2-2)で暴力行為による一発退場はありましたが、チームへの貢献度は高いと思います。リカルド・ロドリゲス監督のスマートなサッカーの中で、ゴリゴリとアグレッシブに戦い、パワーも惜しみなく費やしてくれる。見ていても、「何かしてくれるんじゃないか」という雰囲気を持っている貴重な存在です。
栗原勇蔵
くりはら・ゆうぞう/1983年生まれ、神奈川県出身。横浜F・マリノスの下部組織で育ち、2002年にトップ昇格。元日本代表DF松田直樹、同DF中澤佑二の下でセンターバックとしての能力を磨くと、プロ5年目の06年から出場機会を増やし最終ラインに欠かせない選手へと成長した。日本代表としても活躍し、20試合3得点を記録。横浜FM一筋で18シーズンを過ごし、19年限りで現役を引退した。現在は横浜FMの「クラブシップ・キャプテン」として活動している。