本田&アバーテの右サイドはミランの強力な武器 元イタリア代表DFも「完璧な相互理解」と絶賛
タソッティ氏「本田とアバーテは右サイドで素晴らしいプレーを見せてくれている」
ACミランのアシスタントコーチで、元イタリア代表DFマウロ・タソッティ氏が19日の敵地ベローナ戦で2得点の活躍を見せた日本代表FW本田圭佑と先制点となったオウンゴールを誘発したイタリア代表DFイニャツィオ・アバーテの右サイドのコンビを「完璧な相互理解」と絶賛。ミランの大きな武器と認めている。クラブの公式HPで伝えている。
「本田とアバーテは右サイドで素晴らしいプレーを見せてくれている。彼らは完璧な相互理解を共有している。圭佑は1月に加入した時にはオフもなく、ミランのサッカーというものを理解する時間がなかった。我々も彼を理解する必要があった」
アバーテと本田は昨季ミランで不振をかこっていたが、フィリッポ・インザーギ新監督就任後、生まれ変わったかのようなプレーを見せている。右サイドで巧みな連携を見せ、相手チームの脅威に。アバーテは本田にパスを預け、前線に一気に飛び出し、積極的にクロスやシュートを放つ。またその逆のパターンもある。右サイドの相乗効果で2人がフィニッシュに絡む回数は増加している。
その影響もあり、本田は今季7試合で6得点2アシスト。現時点でセリエA得点ランキング首位タイに位置している。
「イニャツィオは昨シーズン苦しんだが、それを乗り越えた。今季は素晴らしいプレーを見せている」
タソッティ氏はそう話している。
同氏は現役時代にミランとイタリア代表の右サイドバックとして活躍。パオロ・マルディーニ、フランコ・バレージ、アレッサンドロ・コスタクルタというイタリアサッカー史に残る名手とともに90年代の最強ミランの最終ラインも形成した。その元イタリア代表DFの目にも、今のミランの右サイドは強力な武器と映っているようだ。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web