森保J、W杯へ「サプライズ選出」は? 「松木玖生ら若手にもチャンス」…金田喜稔が台頭期待
選外となった鎌田大地や堂安律らが巻き返すか 激化する争い「楽しみでしかない」
W杯の最終登録メンバーは23人。11月の本大会まで多くの選手をテストすると見られるなか、金田氏は「まずはオーストラリア戦に途中出場した三笘、上田らがスタメンの座を奪い取るかどうかだ。その力は間違いなくあると見ている」と語り、オーストラリア戦に出場したアタッカー陣を注目選手に挙げた。
また、悔しさを募らせるメンバーにも熱視線を送り、「オーストラリア戦でベンチ入りしたが出番のなかった久保建英(マジョルカ)と旗手怜央(セルティック)をはじめ、選外となった鎌田大地(フランクフルト)、堂安律(PSV)らがどう巻き返すか。彼らにしたって、ここからが勝負になる」と見どころに触れている。
日本代表は今月29日に最終戦ベトナム戦を控え、その後は5月30日~6月14日にインターナショナルマッチウィーク、7月19日~7月27日にE-1選手権、9月19日~27日に再びインターナショナルマッチウィークと続く。
「もちろん日本代表の招集メンバー数には限度があり、組み合わせの相性や補完性、戦術やシステムとの兼ね合いなどさまざまな要因が絡んでくるが、少なくとも森保監督が求めるレベルに何かが達していなければ呼ばれないだろう」と前置きしつつ、“サプライズ選出”に期待を寄せる。
「今、注目を浴びる松木玖生(FC東京)を含めたJリーグの若手にもチャンスは十分ある。日本代表のポジション争いは間違いなく激化するし、それは楽しみでしかない」
U-21日本代表には松木に加え、FW鈴木唯人(清水エスパルス)、FW荒木遼太郎(鹿島アントラーズ)ら急成長を遂げる若手も多く選出。またJリーグで輝きを放っている選手もいるなか、今後果たして“サプライズ選出”があるのか。代表招集と激化するポジション争いから目が離せない。
金田喜稔
かねだ・のぶとし/1958年生まれ、広島県出身。現役時代は天才ドリブラーとして知られ、中央大学在籍時の77年6月の韓国戦で日本代表にデビューし初ゴールも記録。「19歳119日」で決めたこのゴールは、今も国際Aマッチでの歴代最年少得点として破られていない。日産自動車(現・横浜FM)の黄金期を支え、91年に現役を引退。Jリーグ開幕以降は解説者として活躍。玄人好みの技術論に定評がある。